第三十七部

あらすじ 

西山荘で晴耕雨読の日々を送っていた黄門さま。そこへ、刺客に襲われ瀕死の重傷を負った侍・井沢が担ぎ込まれる。彼は、館林に、将軍・綱吉に御落胤がいると、天下を揺るがす重大な言葉を残して息を引き取った。黄門さまは、早速江戸城へ赴いて綱吉に会う。館林にて、心当たりはあると答える綱吉。情けをかけた証に、小刀と手鏡を渡したと言う。事態を治めるために館林へと旅立つ一行。

館林に着いた一行だが、綱吉の御落胤らしからぬ吉之助の言動に、偽者だと確信する黄門さま。吉之助と大浦たちは、かつて綱吉に取り潰された越後高田藩の残党だった。彼らは綱吉への恨みを晴らし、幕府を転覆させようと企んでいた。大浦一味らを退治した一行は、彼らの仲間が不穏な動きを見せる越後高田へと向かう。



レギュラー

水戸光圀 (里見浩太朗)
佐々木助三郎 (原田龍二)
渥美格之進 (合田雅吏)
疾風のお娟 (由美かおる)
風の鬼若 (照英)
アキ (斉藤晶)
おけらの新助 (松井天斗)

風車の弥七 (内藤剛志)


全話紹介

将軍御落胤の野望・館林 (第一話:H19.4.9放送) ★★★☆☆
音楽:木下忠司
 主題歌「あゝ人生に涙あり」
   作詞:山下路夫
   作曲:木下忠司
   唄:原田龍二/合田雅吏
題字:朝比奈宗源
ナレーター:鈴木史朗
脚本:/監督:

美加(瀬戸早妃)/浅井新兵衛(風間トオル)/槙(渡辺梓)/大浦弾正(栗塚旭)/森野弥十郎(片岡弘貴)/香川平右衛門(石田信之)/吉之助(市瀬秀和)/仁助(うえだ峻)/岩瀬勘六(大木聡)/源太(香川耕二)/河野十蔵(竜川剛)/井沢平内(横島昭)/和尚(小池榮)/医師(波多野博)/商人(田畑利治)/おたね(谷広子)/徳川綱吉(堤大二郎)/静枝(池内淳子) 他

館林では、御落胤だと名乗る吉之助をはじめ浪人たちが徒党を組み、よからぬ企てを進めていた。浪人を束ねるが大浦弾正。土地の代官・浅井新兵衛に吉之助を綱吉に接見させるよう、強引に迫る。だが、浅井は吉之助の出生に疑問をもっており、要求をはねつけた。更に大浦らは浅井の娘をさらい、浅井を脅迫する。代官所と吉之助一味の対決が始まる。将軍家により断絶の憂き目を見た越後高田藩の元藩士らによる陰謀。行き場のない藩士らの思いを受け止める黄門さま。

一話目からお銀さんの入浴シーンあり、炎上シーンありで、飛ばしてますね!? ともかく、11話の弥七登場が楽しみな37部、始まりましたね。


赤城の山はカカア天下・前橋 (第二話:H19.4.16放送) ★★★☆☆
脚本:横山一真/監督:上杉尚祺

喜作(左とん平)/白沼甚兵衛(近藤洋介)/坂木平蔵(佐藤仁哉)/大垣屋庄右衛門(中村方隆)/虎蔵(若尾正隆)/酒井忠挙(朝倉一)/お民(渡辺けあき)/役人(松村時男)/庄吉(渡辺要)/侍(小泉敏生)/お茂(赤木春恵) 他

前橋へ着いた一行は、名主のお茂・喜作夫婦と知り合う。お茂は、土地の女たちをまとめて絹の生産を盛んにし、喜作は、失敗続きのだめ亭主で家を追い出され、三年ぶりに帰ってきたばかりだった。前橋では、家老と結託した生糸問屋の大垣屋が絹を安く買い叩き、絹を独占して私腹を肥やそうとしていた。悪党一味を退治し、お茂と喜作夫婦の仲も取り持つ黄門さま。




亭主参った嫁姑対決・松井田 (第三話:H19.4.23放送) ★★★☆☆
脚本:岡本さとる/監督:上杉尚祺

うの(中尾ミエ)/由紀(濱田万葉)/田代恭三郎(西川忠志)/国井掃部(磯部勉)/五島屋宗兵衛(出元光)/久兵衛(柴田光彦)/工藤帯刀(エド山口)/老僕(小峰隆司)/市蔵(芝本正)/人足頭(山口幸晴) 他

松井田に着いた一行。役目に熱心な代官所の役人・田代恭三郎と知り合うが、その母・うのと嫁・由紀とは折り合いが悪く、いつも言い争いが絶えず、恭三郎は辟易していた。松井田では、市が立ち絹の取り引きが盛んなことで有名だが、家老や代官と結託した物産問屋の五島屋が品物を独占し、市を乗っ取ろうとしていた。

嫁をいびる姑の話は多いですが、嫁姑が喧嘩...というパターンはなかなか珍しいですね。


頑固一徹職人魂・松本 (第四話:H19.4.30放送) ★★★☆☆
脚本:岡本さとる/監督:上杉尚祺

おくに(仁科亜季子)/友造(中野誠也)/芳五郎(黒川英二)/徳松(薗田正美)/友太郎(山内秀一)/北村屋(入川保則)/細田采女正(中山仁)/金駒の伝八(大川ひろし) 他

松本へ着いた一行は、指物を商う問屋の女主人・おくにと知り合った。おくにには元指物師の父親・友造がいるが、深い事情があって絶縁状態にあった。おくにの店「友芳」は藩御用達で、現在も将軍に献上する品物を製作中だ。松本では、物産問屋「北村屋」が品物を独占しようと、国家老の細田采女正に賄賂をおくり、おくにの店を狙っていた。松本の悪を退治し、頑固な父と娘の絆を結ぶ黄門さま。


陰謀砕いた美人姫・越後高田 (第五話:H19.5.7放送) ★★★☆☆
脚本:岡本さとる/監督:矢田清巳

和姫(黒川智花)/速水軍兵衛(石丸謙二郎)/関本又七郎(宮下直紀)/玉木大吾(大沢健)/村本七左衛門(潮哲也)/根川大蔵(森下哲夫)/三輪英二郎(柄沢次郎)/吉田平助(遠藤カチヲ)/川添助左衛門(野村昇史)/小夜(岡あゆみ)/川江波六(入江毅)/松乃(志乃原良子)/萩山壱岐(林与一) 他

遂に越後高田に入った一行。ここでは、綱吉に藩を取り潰され土地を失った侍たちが、郷士となって新田を開発し、新しい暮しを築こうと農作業に汗を流していた。越後高田藩主は、郷士たちの自立を支援するため年貢を軽くしていた。だが、国家老・萩山壱岐は、開拓村の人々から年貢を不当に取り、藩の砂金も横領。その事実を隠すため、藩主の密命を受け郷士騒動を調べるため国元に赴いた、藩主の息女・和姫の命を奪おうとまで企む。



家族涙の隠し金山・佐渡 (第六話:H19.5.14放送) 
脚本:岡本さとる/監督:矢田清巳

留吉(佐川満男)/室戸清左衛門(成瀬正孝)/お幸(水橋貴己)/お峯(斎藤千晃)/太吉(戸島俊季) 他

一行が出会った旅の芸人の三人きょうだい。姉、妹と弟が佐渡に渡ったまま行方不明の父親を探す。父親が働くのは佐渡の隠し金山。奉行所の役人が私腹を肥やす。父親たちは、やがて殺されてしまう運命だ。助三郎、格之進が救出の向かうが、時すでに遅し。坑道に仕掛けられた爆薬に火が点いた!(水戸黄門大学HPより)



家族を捨てた母の愛・鶴岡 (第七話:H19.5.21放送) ★★★★☆
脚本:櫻井康裕/監督:矢田清巳

おきぬ(藤真利子)/和吉(冨田翔)/おはな(高田彩香)/矢野庄太郎(石田登星)/山室屋源兵衛(伊藤高)/安積屋(原田清人)/久造(及川以造)/金平(石倉英彦)/重吉(稲健二)/植松(岡光次) 他

絵ろうそく作りが盛んな鶴岡へ着いた一行。家族を捨てた母が帰ってきた。息子は母の仕打ちを許すことができず、息子は母に激しく反発する。ところが、将軍様へ献上する名産の絵ろうそくが、母と息子の腕比べで決められることになった。絵柄の工夫がつかず悩む息子に、母は全力で立ち向かうと明言する。二人の対決の結果はいかに。そして家族を捨てた母の悲しい真実とは?(水戸黄門大学HPより)



嘘泣き父子の二人旅・久保田 (第八話:H19.5.28放送) ★★★☆☆
脚本:岩田元喜/監督:矢田清巳

秀次(うじきつよし)/お豊(大場久美子)/大黒屋忠兵衛(堀内正美)/お清(三浦リカ)/真砂屋(黒部進)/芹沢徳右衛門(常泉忠通)/泰蔵(草薙良一)/正吉(篠田拓馬)/旅人(渡辺要)/お美智(小桜舞子)/女中(亜留辺) 他

旅の途中、無宿者の秀次と親のいない正吉がふとしたことで出会った。二人は父子のふりをして正吉の嘘泣きで人々の情けにすがり、ここまで旅を続けてきたのである。秀次と正吉は親切な飯屋の女・お豊の家にやっかいになる。二人を父子と信じ込んだお豊は、正吉に献身的な愛情を注ぐ。ところで、秀次は土地のやくざ者・泰蔵にうまい話があると声をかけられ、盗人の手伝いをさせられる。一方、正吉は物産問屋・大黒屋忠兵衛とその妻、お清と出会う。子どものいない大黒屋夫婦は、利発な正吉を我が子のように可愛がる。さて、久保田では物産問屋の真砂屋が、町奉行の芹沢徳右衛門に取り入って、久保田の商いを独り占めしようと企んでいた。真砂屋と芹沢にとっては大店の大黒屋が目障りだ。芹沢は泰蔵を使って大黒屋を始末するよう真砂屋に悪知恵を授ける。泰蔵はあと腐れなく使える秀次に目を付け、大金が手に入るとそそのかし、秀次に大黒屋を殺すよう命じる。大黒屋を付け狙い隙をうかがう秀次だったが、当の大黒屋が正吉を可愛がっていることを知り驚いた。しかし、泰蔵を裏切れば、たちまち自分が命を殺される… 秀次は途方にくれる。秀次はついに大黒屋に正吉を養子にしてくれるよう頼み込み、こっそりと逃げ出そうとするが…(水戸黄門大学HPより)



異国の娘が抱いた謎・男鹿 (第九話:H19.5.28放送) 
峰吉(林征生)/たえ(加賀美早紀)/小夜(チェン・チュー)/北海屋(隆大介)/橘倉之助(浜田晃) 他

一行はなまはげが有名な男鹿へ。一行が知り合った、仲のよい漁師の兄妹・峰吉とたえは、記憶をなくした異国の娘・小夜をかくまっていた。その小夜には秘密があった...。その頃、男鹿の海には黒鯱(くろしゃち)という頭目が率いる海賊が出没。黒鯱一味は、金品だけでなく人の命も奪う残虐な犯行で恐れられており、彼らの後ろには、郡奉行の橘がいた。小夜が実は明鈴(メイリン)という名前で、父親と共に清国から日本へ向かう途中黒鯱に襲撃されたのだった。小夜の記憶が戻ることを恐れた悪党一味は、命を狙う。鬼若とアキがなまはげに扮装し、悪を懲らしめる大活躍。



死ぬな!風の鬼若!!・能代 (第十話:H19.5.28放送) ★★★★☆
半右衛門(綿引勝彦)/五郎太(清水宏次朗)/甚内(須藤雅宏)/笠原典膳(亀石征一郎)/潮北屋善兵衛(小沢象)/鳴神の夜叉王丸(山口馬木也) 他

秋田杉の産地・能代に着いた一行。アキは山守りを務める母方の祖父・半右衛門との対面を楽しみしていたが、半右衛門は山中で何者かに襲われ、殺された。能代では、藩の重要な産物である秋田杉の横流しが行われていた。内情を探るため、旅の商人を装って敵に接近した黄門さまは捕らわれの身に。お娟も深手を負い、アキも...。アキと鬼若に最大の危機。身を挺してアキを守った鬼若の運命は...!?

鉄砲を受け、川へ落ちた鬼若。今回で鬼若の出番は終わりです...。もしかしたら生きてるかも!?という感じの最後でしたが、最終回どうなるでしょうか。


母と娘つないだ風車・青森 (第十一話:H19.6.18放送) ★★★★☆
脚本:櫻井康裕/監督:苫小地祥宏

お鈴(前田愛)/お凉(平淑恵)/楢井(大橋吾郎)/大垣半兵衛(原口剛)/赤泊の権八(石山輝夫)/碇屋(江藤漢斉)/お夏(高橋あゆみ)/晃吉(小沢日出晴)/熊次(亀山忍)/藩士(木谷邦臣)/居酒屋の親父(野口貴史) 他

悲しい事情で別れた母と娘。ちのお鈴は自分を生んだ母親を探して旅を続けていたが、母である青森の廻船問屋倉沢屋の女主人・お凉は、お鈴を娘として抱きしめることのできないつらい事情があった。それを知らぬ娘は母の冷たい仕打ちを恨む。そこにつけこむ悪。次期藩御用を狙う廻船問屋の碇屋は、お鈴を利用して倉沢屋を失脚させようと画策。青森の悪を黄門さまが一掃。そして、母娘の縁を赤い風車が鮮やかに結ぶ。

およそ8年ぶりに復活した風車の弥七。演じるのは、52歳(1955年5月27日生れ)の内藤剛志さん。かつら、衣装、もちろん風車も当時のまま。黄門さま、最大の理解者で最強の助っ人が、世直し旅に加わる。それにしても、ごくごく自然に合流しましたね...。11話、しょっぱなからあの音楽で、風車が飛んできました。BGMが変わってないのはスゴクうれしいです♪ 風車の飛び方は賛否両論あるようですが...^^; とりあえずは黄門さまとの絡みしかなかったですが、これからに期待したいと思います。