黄門さまは水戸の西山荘で晴耕雨読の日々…と思いきや、落ち着かずそわそわ。黄門さまの姉である明芳院の孫・利久と、京都所司代の娘・菊姫の婚礼が金沢で行なわれることだ。婚礼への出席を口実に旅に出られると喜んだ黄門さまだが、その内容は「簡素な婚礼のため、出席は遠慮するように」というつれないもの。
同じくして、助三郎の母・静枝に、以前佐々木家で働いていた竹造から日光へぜひ遊びに来て欲しいと誘いの手紙が届く。旅立ちのきっかけを失って落胆していた黄門さまは、これ幸いと静枝に同行して旅に出るが、訪れた日光では東照宮改築費五千両の盗難事件が起こっていた。
▼レギュラー
水戸光圀 (里見浩太朗)
佐々木助三郎 (原田龍二)
渥美格之進 (合田雅吏)
疾風のお娟 (由美かおる)
風の鬼若 (照英)
アキ (斉藤晶)
▼全話紹介
加賀百万石への旅立ち・水戸・日光 (第一話:H18.7.24放送) ★★★☆☆
音楽:木下忠司
主題歌「あゝ人生に涙あり」
作詞:山下路夫
作曲:木下忠司
唄:原田龍二/合田雅吏
題字:朝比奈宗源
ナレーター:鈴木史朗
脚本:岡本さとる/監督:金鐘守
八重(
岩崎加根子)/鳴神の夜叉王丸(
山口馬木也)/美加(瀬戸早妃)/夏山彦兵衛(草川祐馬)/深見十蔵(末吉宏司)/田所大四郎(宮川不二夫)/お光(米澤史織)/森岡庄太夫(
誠直也)/竹造(
大出俊)/明芳院(
淡島千景)/静枝(
池内淳子) 他
水戸の黄門さまの元へ、黄門さまの姉で金沢にいる明芳院から孫の婚礼が行われるという知らせが届く。婚礼への出席を口実に旅に出られると喜んだ黄門さまだが、その内容は出席せずともよいという、つれないもの。同じくして、助三郎の母・静枝に、日光にいる知人から、ぜひ遊びに来て欲しいと誘いの手紙が届く。黄門さまはこれ幸いと静枝に同行して旅に出るが、訪れた日光では東照宮改築費の盗難事件が起こっていた。
金の為なら忍びの技も魂も売り渡すという極悪非道の甲賀の抜け忍「くめどうてんさい」なる刺客登場。しかし1話のみでした...
母子逢わせた達磨さま・高崎 (第二話:H18.7.31放送) ★★★☆☆
脚本:櫻井康裕/監督:金鐘守
おさき(八木小織)/喜太郎(満田伸明)/疋田万之助(伊藤高)/唐木屋鹿兵衛(大河内浩)/加納笠斉(原田清人)/卯之吉(三田村賢二)/大原(坂西良太)/おはる(水野貴似)/お千代(土田真里恵)/絹川屋太一郎(南条好輝)/旅籠の主人(水上保広)/医者(芝本正)
他
高崎で、人足に襲われた生糸問屋絹川屋の女主人・おさきを助けた一行。おさきは、跡取りである先妻の息子・喜太郎が作った五千両の借金を返すために、工面した金を持って高崎へ帰る途中だった。人足は、絹川屋亡き後、義弟・鹿兵衛が店を乗っ取るため、借金返済を邪魔するべく放ったものだった。病で先の短いおさきは母親と名乗れぬまま、命懸けの借金返済に向かうため、泣く泣くお千代と別れる。
手抜き普請の悪退治・善光寺 (第三話:H18.8.7放送) ★★★☆☆
脚本:岡本さとる/監督:井上泰治
松五郎(螢雪次朗)/おつる(岡まゆみ)/千春(浜丘麻矢)/五兵衛(エド山口)/沢井内膳(小沢象)/落合勘六(木村栄)/百足の源三(岩尾正隆)/石動左近(石田信之)/住職(小池榮)/亀吉(戸島俊季)/善兵衛(内山森彦)/三平(吉間亮)/茂三(小野真也)/権六(森山陽介)/留(上野秀年)/寛太(小泉敏生)
他
善光寺で一行が出会った宮大工・松五郎は、腕は一流だが酒癖が悪く、妻のおつるは松五郎に愛想をつかし、一人息子の亀吉を連れて家を出てしまった。そんな折、松五郎は、寄進横領を企む代官・沢井から山門改修普請の棟梁に抜擢される。だが、普請工事で手抜きを命じられた松五郎は、門前の人たちのためにも、役目を断る。代官は、亀吉を誘拐し、松五郎を意のままに動かそうとする。
塩の道は絶体絶命!・糸魚川 (第四話:H18.8.14放送) ★★★☆☆
脚本:櫻井康裕/監督:井上泰治
ともゑ(
宮本真希)/久吉(金山一彦)/仁助(山田吾一)/伍平(樋浦勉)/黒岩勘太夫(黒部進)/不動岩の十郎太(片桐竜次)/大塚(草見潤平)/窪川屋(楠年明)/熊八(杉山幸晴)/捨三(北沢光雄)
他
糸魚川の塩街道に歩荷の姿がないことに気付いた黄門さま。実は代官・黒岩が塩の利権独占するため、山賊に歩荷を襲わせていたのだった。ともゑは、歩荷を襲う山賊一味の中に行方不明の恋人・久吉を見つけて愕然とする。久吉はともゑの祖父・仁助と山賊に襲われ崖下に逃げる途中、独り助かるために縄を切って仁助を落として殺したと噂されていた。だが、久吉は山賊と代官とのつながりの証拠を掴むために、身を潜めていたのだった。
美人女医は暴れん坊・富山 (第五話:H18.8.21放送) ★★★☆☆
脚本:横山一真/監督:矢田清巳
時村将監(亀石征一郎)/道斎(中田浩二)/石黒半太夫(坂田雅彦)/五郎蔵(三夏紳)/板垣綾(
藤あや子) 他
富山に着いた一行だが、黄門さまは名物のイカの鉄砲焼きを食べ過ぎて腹痛を起こす。町で評判の医者を訪ね、美人女医の板垣綾の診察を受ける。富山では、家老・時村の上納金横領で薬価が高騰していた。綾は無償で民衆を診ていたが、綾を疎ましく思っていた町医者の道斎により、養生所を燃やされてしまう。薬高騰のからくりを暴き、富山の悪を一掃する。
印籠の故郷守る師弟愛・輪島 (第六話:H18.8.28放送) ★★★☆☆
脚本:岡本さとる/監督:矢田清巳
伊之吉(前田耕陽)/ゆり(内田もも香)/藤川主税(長谷川哲夫)/塚本典膳(中丸新将)/小倉源十郎(井上高志)/沖田亮三郎(山西道広)/新川屋十兵衛(中村方隆)/鷲津弥五郎(石田登星)/作蔵(石本興司)/清七(木下政治)/粂太郎(笠兼三)/若月泰山(
林隆三) 他
一行は、印籠を作った若月泰山を輪島に訪ねる。泰山のもとに世話になることになった一行だが、弟子の一人である伊之吉の態度に不審を覚える。伊之吉は、輪島塗の奥義を盗みに来た秘伝盗みであった。輪島では、代官・塚本典膳が輪島塗を藩の専売にすると偽り私腹を肥やそうと企んでいた。輪島塗の伝統を守るため、黄門さまが活躍する。
狙われた百万石の婚礼・金沢 (第七話:H18.9.4放送) ★★★☆☆
脚本:櫻井康裕/監督:金鐘守
老公の又甥である加賀藩前田家当主・利久の婚礼が金沢で行われる。だが、輿入れ途中に菊姫が襲撃された! 外様で百万石を有する加賀藩を目障りに思い、柳沢吉保が隣藩の大聖寺藩を嗾け、破談を企んだのだ。老公は護衛をする中で、菊姫が嫁ぐ前に一目会いたいと実母の行方を探していることに気付く。老公は会う手筈を整えるが、家老の仙石は、刺客を放って菊姫を待ち伏せていた!
助っ人アキの越後獅子・福井 (第八話:H18.9.11放送) ★★★★☆
脚本:岡本さとる/監督:上杉尚祺
直助(
斉藤暁)/庄兵衛(滝田裕介)/音二郎(篠塚勝)/後藤助左衛門(近藤洋介)/赤座屋源兵衛(石山輝夫)/毘沙門の辰三(中田博久)/おちか(尾高杏奈)/おつる(田川恵理)/三太(張沢紫星)/藤吉(小西康久)/留吉(笹木俊志)/おかね(朝井千景)/野々村(伊庭剛)/勘七(東田達夫)/久六(重伸幸)/飴屋(窪田弘和)
他
一行が福井で出会った見世物小屋の小屋主・庄兵衛や音二郎ら芸人達。そしておちか・三太という、親方の直助を父のように慕う越後獅子の姉弟。だがおちかは病気で、アキが代わりに舞台に立つことに。おちからには実はもう一人末妹のおなつがいたが、二年前旅籠に付け火をされ、焼死してしまった。一方福井では、町奉行・後藤助左衛門と赤座屋が組み、庄兵衛の小屋を潰そうとしていた。だがその赤座屋こそが、付け火の犯人。それを知った直助は仇を取ることを誓う。
最近の水戸黄門にしては、今回結構悪役ゲストが豪華です。水戸黄門でお馴染みの顔がずらり。
御老公の悪党志願・小浜 (第九話:H18.9.18放送) ★★★☆☆
脚本:横山一真/監督:上杉尚祺
お峯(宇都宮雅代)/お志野(宇恵さやか)/吾助(佐藤輝)/赤城屋寅蔵(曽我廼家文童)/檜垣元左衛門(浜田晃)/黒潮屋伝兵衛(常泉忠通)/佐伯倉之助(野崎海太郎)
他
助さん・格さんと喧嘩別れした黄門さま。小浜一の大店・春日屋を潰して一儲けを企む悪党たちから、江戸から来た潰し屋伝兵衛と間違えられ歓待される。伝兵衛になり切り、悪事の黒幕を探る黄門さまだが、そこへついに本物の伝兵衛が現れる。春日屋の藩御用達の看板を守り、小浜の悪を一掃するため一行が大活躍。
夫婦の絆は河内節・天橋立 (第十話:H18.10.9放送) ★★★☆☆
脚本:岡本さとる/監督:金鐘守
清水屋清七(宮川一朗太)/おけらの新助(松井天斗)/おかね(春やすこ)/おその(芳賀優里亜)/磯貝監物(西沢利明)/大橋屋久兵衛(上杉祥三)/常造(北村晃一)/半次(岡田和範)/市兵衛(はりた照久)/おこん(上田こずえ)/萩の局(ひろみどり)/おみつ(中村美律子) 他
一行は、天橋立で知り合ったおみつ・新助と共に、城下の織物問屋・清水屋を訪れた。清水屋は、おそのという娘の斬新な織物で人気を呼んでいた。だが家老・磯貝と結託し私服を肥やす大橋屋は、それを疎ましく思う。一方、おそのと知り合ったおみつは、探し求めていた、夫の隠し子だということに気づく。
よろず屋の千太に代わり、おけらの新助がレギュラー陣に入ります。どんなおとぼけキャラを演じてくれるか、これからが楽しみです。
美人壷振り恋の償い・鳥取 (第十一話:H18.10.16放送) ★★★☆☆
脚本:岡本さとる/監督:金鐘守
汐見屋徳兵衛(中島久之)/松浪忠三郎(和崎俊哉)/浜北屋宗兵衛(入川保則)/鮫造(草薙良一)/直太郎(筒井万央)/勘次(中野剛)/末松(山田浩太)/お葉(池上季実子) 他
新たに一行に加わった新助と共に、鳥取を訪れた一行。黄門さまは、訪ねた鮫造一家の賭場で、粋な壷振り姐さんのお葉と知り合う。お葉はかつて、廻船問屋汐見屋の徳兵衛と相思相愛の仲だった。偶然徳兵衛に再会したお葉は、鳥取から出ようとする。だが、町奉行と組む廻船問屋浜北屋が、鮫造一家に出入りしている汐見屋の一人息子・直太郎を利用し、汐見屋乗っ取りを企んでいるのを知る。
母と呼ばせた大相撲・出雲 (第十二話:H18.10.23放送) ★★★☆☆
脚本:山田孝行/監督:井上泰治
お時(烏丸せつこ)/片山内膳(深江章喜)/大前屋彦六(北町嘉朗)/吉野山与兵衛(両國宏)/二階堂主馬(田畑猛雄)/長尾勘助(由地慶伍)/黒龍山吉右衛門(高山謙二)/高ヶ峰(島田寿直)/荒風(浜田武志)/飛彈錦(萩原正己)
他
出雲大社で「人助けで運気好転」のクジを引いた黄門さま。生活苦で首を吊ろうとしていたお時を助け、三両与える。お時は、関取になることを夢見て夭逝した息子の面影を追い求めて、勧進相撲が行われる場所を移り歩き、寺に住まう孤児らの面倒をみていた。藩の威光を笠に着たお抱え力士に歯向かい、破門された与兵衛と知り合ったお時は、与兵衛を我が子のように思う。一方出雲では、松江藩藩主の菩提寺の修築のために行われる勧進試合で、3000両を一気に騙し取ろうと企む悪党らがいた。
お江戸から来た凸凹家族・萩 (第十三話:H18.10.30放送) ★★★☆☆
脚本:岡本さとる/監督:上杉尚祺
安五郎(
桜金造)/権太(
魁三太郎)/おかつ(
重田千穂子)/春木屋儀兵衛(出光元)/保坂頼母(原口剛)/久右衛門(住吉正博)/藤二郎(水上保広)/忠兵衛(西園寺章雄)/揚屋の女将(湖条千秋)/太兵衛(
石立鉄男) 他
萩焼の陶工・一ツ窯の太兵衛を訪ねた新助。新助は、父・権太との確執を和解して貰おうと祖父捜しの旅をしながら、一行に付いて来たのであった。一方、萩では春木屋が萩焼の土を買い占めていた。
水戸黄門版お江戸でござる!? ということで、ドタバタなお話でした。
父子結んだ石州和紙・津和野 (第十四話:H18.11.6放送) ★★★☆☆
脚本:櫻井康裕/監督:上杉尚祺
源造(
綿引勝彦)/榊彦兵衛(勝部演之) /栗栖典膳(中原丈雄)/雨宮甚三郎(大橋吾郎)/藤左衛門(津村鷹志)/恭平(村井克行)/大槻権蔵(南条弘二)/お竹(大和なでしこ)/恭市(石井英明)/樫山仙八郎(木谷邦臣)/春吉(下元佳好)/門番(杉山幸晴)/お小夜(
長山洋子) 他
津和野藩専売の津和野紙の横流しに絡んで。津和野を訪れた一行は、津和野紙の神様と呼ばれる源造と、源造の死んだ息子の嫁・お小夜と知り合う。最近、京・大阪で評判だという長州紙の正体は、横流しされた津和野紙だったが、その梳き手は源造の家出したもう一人の息子・恭平。恭平は横流しを知らずに次席家老らに利用されていたのだった。悪党一味を退治し、源造と恭平親子の仲も取り持つ黄門さま。
お娟が挑んだ女の決闘・徳山 (第十五話:H18.11.13放送) ★★★☆☆
脚本:岡本さとる/監督:井上泰治
毛利元次(
江藤潤)/浅水真二郎(冨家規政)/中島図書(成瀬正孝)/及川九右衛門(佐藤仁哉)/大河内半蔵(柄沢次郎)/蛍火(棚橋幸代)/音蔵(青木哲也)/雲鉄(野々村仁)
他
徳山城下は長雨による被害が出ていた。藩主の毛利元次は領民救済のため、藩祖法要の際に開かずの宝櫃の開扉を決意。宝櫃の中には1万両の砂金があるという。だが元次がその決意をした頃から、何者かに命を狙われ始める。刺客・蛍火から藩主を守るため、手傷を負いながら孤軍奮闘する浅水真二郎。黄門さまは、宝櫃の砂金を使い込んだ者が隠蔽を図るために藩主殺害を計画していると推察する。
今回は刺客登場。甲賀崩れの九ノ一・蛍火。金で殺しを請け合い、一度引き受けた仕事は最後までやりぬく。凄腕の手下が二人いる。最後は藩主を暗殺するべく一人奮闘していましたが、結局は果たせず舌を噛み切り自害。そして久々に往生際の悪い家老も登場。
お娟さんはちょっと二役気味。真二郎の亡き妻が、口元のほくろ以外お娟にそっくりという設定。
銘酒を守った頑固者・宮島 (第十六話:H18.11.20放送) ★★★☆☆
脚本:横山一真/監督:井上泰治
浅野光晟(
寺田農)/鷺沼三太夫(
栗塚旭)/お志津(高松あい)/清吉(伊東孝明)/毛利吉就(堀内正美)/鳴門屋庄右衛門(二瓶鮫一)/伍平(高井清史)/留蔵(谷口高史)/六兵衛(
長門裕之) 他
酒競べの裏に藩御用達の利権を巡る陰謀が。宮島を訪れた一行。黄門さまは、今は隠居の身である宮島の元藩主・光晟と再会し、本物志向の頑固職人・杜氏の六兵衛を紹介される。六兵衛の作る「宮錦」は銘酒だが毎年少量しか作らず、弟子の清吉や光晟は、もと全国にこの味を広めたいと考えていた。酒競べの席では、家老と結託した鳴門屋が、宮錦を陥れるため酒に酢を入れる。銘酒を守るため、一行が活躍する。
福本清三さん、元藩主に仕える役で出てましたね。チョイ役、イイ役で。最近はそういう役が多い気がします。斬られ役はもうやらないのでしょうか...今回も一応斬られてましたがf(^^;)