第三十五部

あらすじ 

水戸で晴耕雨読の日々を送る黄門さま。八重と千太が西山荘へ向かう途中、死に絶えた侍を見つける。その侍を見て驚いた光圀。侍の名は有馬進十郎、讃岐高松藩を治めている光圀の実子・松平頼常の付き人だったからだ。そこへ飛び込んで来たのが、頼常のとんでもない噂。藩政をおろそかにし、芸人芸者を呼んでの酒盛り三昧、果ては幕府の命にも従わず、謀反の疑いまで出ていた。江戸へ出向いた光圀は、自分の命をかけて真相を明らかにすると将軍綱吉に誓い、高松へ向けて旅立つ。

一方高松では、家老・古川織部が諌める言葉にも聞く耳を持たず、酒席にうつつを抜かす頼常の姿があった。そして城代家老の元木典膳は、徳川幕府に深い恨みを抱く大商人・闇の布袋を後ろ盾に、藩を我が物にしようと企んでいた。だが元木は闇の布袋に操られているだけで、布袋の存在を掴んだ頼常は、藩政を放棄した振りをして敵を欺きながら、光圀が来るのを今か今かと待ちわびていた。

闇の布袋は豊臣家の残党の流れをくむ謎の男で、齢百歳を越えるという。まずは高松藩を手始めに騒動を起こし、四国・九州と手をかけて、幕府を転覆しようと企んでいた。光圀の高松入りを阻止しようと、布袋の血を受け継ぐ北斗の桔梗や、大男の榊雷光ら刺客一味が一行を襲う。

家老の織部や、勘定方の役人・小松吉兵衛らの協力を得て、元木の悪事を明るみに出し、藩内の騒動は治まった。だが、布袋とのつながりがあった元木は口封じのため、銃で桔梗に殺されてしまう。頼常の江戸への旅立ちを見送り、布袋ら一味の不気味な存在を感じながら、一行は旅を続ける。


レギュラー

水戸光圀 (里見浩太朗)
佐々木助三郎 (原田龍二)
渥美格之進 (合田雅吏)
疾風のお娟 (由美かおる)
風の鬼若 (照英)
アキ (斉藤晶)
よろず屋の千太 (三波豊和)

闇の布袋 (遠藤太津朗)
北斗の桔梗 (原史奈)


全話紹介

風雲急を告げる高松城・江戸・水戸・高松 (第一話:H17.10.10放送) ★★★★☆
音楽:木下忠司
 主題歌「あゝ人生に涙あり」
   作詞:山下路夫
   作曲:木下忠司
   唄:原田龍二/合田雅吏
題字:朝比奈宗源
ナレーター:鈴木史朗
脚本:櫻井康裕/監督:矢田清巳

八重(岩崎加根子)/闇の布袋(遠藤太津朗)/北斗の桔梗(原史奈)/鳴神の夜叉王丸(山口馬木也)/松平頼常(松村雄基)/元木典膳(栗塚旭)/小松吉兵衛(秋野太作)/古川織部(大出俊)/雪乃(畠中映里佳)/お京(小向美奈子)/讃州屋長次郎(伊吹剛)/松村七左衛門(伊藤高)/小松直弥(佐伯大輔)/榊雷光(岡田正典)/有馬進十郎(峰蘭太郎)/三次(川畑泰史)/仁吉(中條健一)/徳川綱吉(堤大二郎)/柳沢吉保(橋爪淳)/静枝(池内淳子)/山野辺兵庫(丹波哲郎) 他

讃岐高松を治める黄門さまの実子・頼常の悪い噂が、頼常の付き人・有馬の死体と共に西山荘に飛び込んできた。藩政をおろそかにし、芸人芸者を呼んでの酒盛り三昧、果ては幕府の命にも従わず、謀反の疑いまで出ていた。江戸へ出向いた光圀は、自分の命をかけて真相を明らかにすると将軍綱吉に誓い、高松へ向けて旅立つ。

35部が2時間スペシャルでスタートしました。印籠も新調されかなり立派。お馴染みの一話目爆破もあり、一行を付け狙う刺客も登場。北斗の桔梗役の原さんの評判も、「くれないお蓮のようだ」と評判も良く、水戸黄門では少しマヌケな悪代官役でお馴染み遠藤さんが刺客のボスとして雰囲気を変えて登場、これからの35部に期待!! …ですが、CGの多用とドラクエのようなBGMにちょっとした抵抗感がありますf(^_^;


対決!阿波踊り合戦・徳島 (第二話:H17.10.17放送)
脚本:櫻井康裕/監督:矢田清巳

闇の布袋(遠藤太津朗)/北斗の桔梗(原史奈)/猪尾屋惣兵衛(松山政路)/お信乃(永井流奈)/おりん(荻マキ)/卯之吉(村井克行)/川添庄左衛門(平野稔)/大垣屋藤七(津村鷹志)/沼口紋太夫(立川三貴)/庄屋(芦屋小雁)/赤熊の五郎蔵(丹古母鬼馬二)/玄八(高井清史)/丑松(いぐち武志)/虎次(北沢光雄) 他

徳島を訪れた一行。徳島では藍の利権を独り占めしようとする悪人らがいた。大垣屋が郡代の沼口紋太夫を後ろ盾に、藍の取引を独占、値を操作し私腹を肥やしていた。更に郡代らは、阿波踊り大会を開催し、その勝者に藍の取引を独占させると提案する。勝負の邪魔をしようとする輩を片付け、行方を見守る一行。徳島の町の悪人退治。

今回は徳島県美馬市脇町でのロケ。水戸黄門で現地ロケが行なわれるのは、平成14年3月の岡山県倉敷市のロケ以来だそう。水戸黄門の歴史の中でも6度目のこのロケ、阿波踊りのシーンは現地の阿波踊り関係者などの協力を得180人のエキストラが参加したそうです。



謎の美女の危険な賭け・高知 (第三話:H17.10.24放送) ★★★☆☆
脚本:横山一真/監督:矢田清巳

闇の布袋(遠藤太津朗)/北斗の桔梗(原史奈)/お嶋(国分佐智子)/左内源十郎(倉田てつを)/お里(田川恵理)/喜助(園田裕久)/田野倉兵衛(佐藤仁哉)/黒磯屋久右衛門(曽我廼家文童)/うつぼの岩蔵(岩尾正隆)/呑龍(大至伸行) 他

高知に着いた一行。土佐浦奉行の田野倉兵衛と網元の黒磯屋が結託しての悪事を知る。鰹節を安く買い叩いて人々を困らせた挙句、果ては、家老職への出世を目論む奉行が御禁制の壷を抜け荷で手に入れようとしていた。奉行らの抜け荷を探る隠密・左内源十郎が消され、夫の行方を捜す妻・お嶋と出会った一行。お嶋を助けて奉行らの悪事を暴き、夫婦の絆を取り戻す黄門さま。

怪力系の刺客・海坊主の呑龍が闇の布袋から放たれた。光圀の命を狙うも、鬼若にあっさり敗れる(*_*) もっと骨のある刺客が出てくるのを期待!!


湯の町守る孤独な正義・道後 (第四話:H17.10.31放送) ★★★☆☆
脚本:岡本さとる/監督:上杉尚祺

闇の布袋(遠藤太津朗)/北斗の桔梗(原史奈)/明神の六三(石立鉄男)/田川平九郎(宇崎慧)/ふじ(草村礼子)/忠太郎(満田伸明)/おちか(市川亜沙美)/吉田彦兵衛(宗方勝巳)/黒崎蔵人(青山良彦)/森脇半兵衛(井上高志)/留吉(佐藤亮太)/孫兵衛(児玉謙次)/お吉(野田よし子)/堀江の安(石倉英彦)/奴の常(山口幸晴)/三好源之介(國本鐘建)/半右衛門(芝本正)/幸兵衛(笹本俊志)/新吉(石川栄二) 他

道後に着いた一行は、闇の布袋の動向を長州・毛利家に依頼して探りつつ、温泉につかって疲れを癒していた。そこへ飛び込んできたのが、悪代官の黒崎と顔役・明神の六三が街へ戻ってくるという噂。三年前に悪事を働いて役替えになっていた代官が再び着任することになり、街の人々は不安におののいていた。番屋を取り仕切る役人の田川平九郎は、ただ一人六三らに立ち向かおうとするが、町衆は六三を恐れて手を貸さない。一行も手を貸し、道後の街の悪党退治。

今回、闇の布袋から放たれた刺客は、居合いの達人・三好源之介。あっけなくやられ、口封じのため桔梗に火薬玉で消され、散々でした…。女の刺客は、昔から改心し黄門さまの命を助ける…というのが定番なのですが、今回はどうなのでしょう。改心の余地なしという感じもするほどの、非道ぶりです、桔梗。


お転婆姫の大変身!・大分 (第五話:H17.11.7放送) ★★★☆☆
脚本:岡本さとる/監督:森本浩史

闇の布袋(遠藤太津朗)/北斗の桔梗(原史奈)/飛竜(四方堂亘)/松平対馬守(石田信之)/松姫(高橋あゆみ)/夏目左近(滝田裕介)/福留鉄斉(三谷昇)/菊田文吾(木村栄)/道俊(小池榮)/川島玄蕃(西田健) 他

闇の布袋の魔手から逃れ、九州は大分に着いた一行。そこで知り合ったのが、身分を隠して遊びまわっている松姫と知り合う。城下では高波による災害続きのため、藩から救援のためのお助け米が配給されたが、家老の川島玄蕃らがそのほとんどを横領、私腹を肥やしていた。災害の孤児や、黄門さまら一行と触れることにより、次第に姫として目覚めてゆく松姫。だが、闇の布袋から放たれた新たな刺客・飛竜の大筒が、姫もろとも黄門さまの命を狙う。


罠にはまったお嬢さん・日田 (第六話:H17.11.14放送) ★★★☆☆
脚本:岡本さとる・横山一真/監督:森本浩史

闇の布袋(遠藤太津朗)/北斗の桔梗(原史奈)/飛竜(四方堂亘)/お咲(荻野なお)/和泉屋清五郎(江藤潤)/多平(剛たつひと)/富士川源左衛門(石山輝夫)/真鍋甚八郎(坂田雅彦)/升屋徳兵衛(中田浩二)/太郎(草野康太)/次郎(川本貴則)/三郎(久保山知洋)/久助(酒井高陽) 他

七万石の天領・日田に着いた一行。米問屋・和泉屋の娘・お咲と、お咲を見守る三兄弟と出会った。日田の代官は、和泉屋に納めた年貢をごまかしていると言いがかりをつけ、賄賂を強要していた。賄賂を拒んだ和泉屋はあらぬ罪をきせられ投獄、父親を助けようとしたお咲も捕らえられる。折りしも、巡検師が日田に見回りにくるという噂が。その噂を利用して、巡検師に扮した助さん格さんがお咲ら救出のため、敵の懐に飛び込む。そこへ飛竜の魔の手が。仕掛けられた爆弾に危機一髪の一行。

久々に助さん格さんの侍姿。侍姿での控えおろう!!も、なかなかビシッと決まって、町人姿のときと違って新鮮でした。



悪代官と十人の盗賊・八女 (第七話:H17.11.21放送) ★★★☆☆
脚本:岡本さとる/監督:井上泰治

闇の布袋(遠藤太津朗)/北斗の桔梗(原史奈)/徳兵衛(辻萬長)/飛竜(四方堂亘)/おこう(朝加真由美)/おくみ(斎藤千晃)/森岡伊十郎(内田勝正)/我妻竹四郎(高谷恭平)/むささびの利兵衛(亀石征一郎)/おかじ(長井槇子) 他

茶の栽培が盛んな八女に着いた一行。そこで知り合ったのが茶問屋の女主人・おこう。おこうの店では、茶箱作り職人の徳兵衛と娘のおくみが仕事を手伝っているが、徳兵衛の過去には何か曰くありげな様子。そのころ八女には、盗賊・むささびの利兵衛一味がやって来ていた。代官所の役人に捕らえられたものの、代官・森岡伊十郎は利兵衛を使って、自分に従わないおこうを殺そうと企む。かつて、盗賊とは知らずに利兵衛に店の絵図面を見せ、一家皆殺しの片棒を担いでしまった徳兵衛。再び利兵衛に手引きを迫られる。


仰天!化け猫の仇討ち・佐賀 (第八話:H17.11.28放送) ★★★☆☆
脚本:櫻井康裕/監督:井上泰治

闇の布袋(遠藤太津朗)/北斗の桔梗(原史奈)/房吉(一條俊)/飛竜(四方堂亘)/きよ(三浦リカ)/お民(村松えり)/代田郡兵衛(近藤洋介)/代田章太郎(辻輝猛) 他

佐賀に着いた一行。佐賀の町では、化け猫騒動が起きていた。祝言前の娘・お民を辱めようとして、死に追いやってしまった大目付の放蕩息子・章太郎が化け猫に狙われているという。化け猫の正体は、二十年前神隠しにあっていなくなっていた、お民の弟・房吉だった。化け猫の仇討ちに手を貸す一行。一方、黄門さまの目前に現れた北斗の桔梗。桔梗が黄門さまに徳川家への恨みを叫ぶが…。



老公狙った百年の恨み・長崎 (第九話:H17.12.5放送) ★★★☆☆
脚本:岡本さとる・横山一真/監督:森本浩史

闇の布袋(遠藤太津朗)/北斗の桔梗(原史奈)/飛竜(四方堂亘)/市川新兵衛(藤堂新二)/須藤義之介(森下哲夫)/繁造(山本清)/セーム・ジャンセン(ダンカン・ハミルトン)/レミー・ホースト(シモン・カシュナー)/大蔵(リー村山)/六郎(入江毅)/臥竜(山本辰彦) 他

闇の布袋の本拠地・長崎へと足を踏み入れた一行。布袋は長崎の出島にあるオランダ商館の次席商館長ジャンセンと手を結び、大型軍艦を手中にし、幕府を転覆させようと企ていた。それも、自分たち一族が徳川家によって滅ぼされた恨みを晴らすためだが、それには大きな誤解があった。葵の紋所の旗を使い徳川家と名乗っての海賊行為をしていた一味によるものだったのである。一方、飛竜は闇の布袋を亡き者にして軍艦を手に入れようと企む。飛竜の裏切り、長年に渡る誤解、全てを知った布袋は桔梗に生きよと言葉を残し、黒船もろとも爆破して自害する。

闇の布袋との戦いもこれで終わり。これから桔梗がどうなるかが見ものです。


格さん切ない柳川慕情・柳川 (第十話:H17.12.12放送) ★★★☆☆
脚本:横山一真/監督:金鐘守

お染(山田まりや)/羽田時右衛門(原口剛)/黒木屋久兵衛(大河内浩)/野嶋屋彦兵衛(早川純一)/和尚(中川謙二)/正太(上田智也)/額田兵衛(稲健二)/寅蔵(下元年世)/番頭(白川明彦) 他

格さんが柳川で知り合った染太郎という芸者。夜は芸者で、朝は魚売りのお染として、弟とともにけなげに生きていた。そのお染に格さんが恋をした。そして、お染も格さんに恋をした。柳川では、黒木屋と勘定奉行の羽田時右衛門が結託して悪事を働いていた。柳川の悪を一掃する黄門さま、格さんとお染の恋の行方を見守る。


刀の鍔で結ばれた愛・熊本 (第十一話:H17.12.19放送) ★★★☆☆
脚本:吉本昌弘/監督:矢田清巳

檜火宝(中山仁)/尚之助(溝呂木賢)/お咲(高松あい)/千代(山本みどり)/飯田又兵衛(小沢象)/山吹屋徳平(二瓶鮫一)/孫一(内田健介)/森泉水(笹木俊志)/細川侯(菊地聡)/弟子(中村彰宏) 他

熊本に着いた一行。刀の鍔を作る職人・檜火宝と尚之助親子に出会う。檜火宝らは、細川侯の若君誕生の祝い鍔作りに励んでいた。だが、鍔作りの仕事を独占しようとする山吹屋の企みで、祝い鍔を二人の職人同士競わせて制作しようと言い出す。山吹屋の後ろには家老の飯田又兵衛がいた。山吹屋の推す鍔職人・森泉水を勝たせるため、山吹屋らは火宝を襲って怪我をさせ、更には尚之助が想いを寄せるお咲を誘拐する。果たして若君の祝い鍔に選ばれたは!? そして若い二人の恋の行方は...!?


初春!意地の味くらべ・八代 (第十二話:H18.1.9放送) ★★★☆☆
脚本:櫻井康裕/監督:矢田清巳

おさわ(舞坂ゆき子)/宗太郎(福島カツシゲ)/おもん(東山明美)/武助(佐藤輝)/堀平左衛門(鈴木瑞穂)/鬼頭茂矩(野沢海太郎)/野島欣四郎(柄沢次郎)/松井直充(大久保祥太郎) 他

八代銘菓・不知火饅頭の味をめぐって本家不知火堂と元祖不知火堂とが競い合う。本家のおさわと元祖の宗太郎とは、実は恋人同士。それぞれの腕を認めてはいるが、遂二人とも意地を張り合ってしまう。折りしも八代では、病弱な若殿様を毒殺しようとする企みが。側用人の鬼頭茂矩が、不知火饅頭に毒を仕込み、殿様を亡き者にしようとしていた。いち早くその企みを知った黄門さまが、おさわと宗太郎に忠告するが、宗太郎は聞く耳持たず、饅頭を納めてしまった。新春、八代の悪退治。

おさわ役に故坂本九さんの次女・舞坂ゆき子さんが時代劇初出演。


黄門様のお供は偽千太・人吉 (第十三話:H18.1.16放送) ★★★☆☆
脚本:岩田元喜/監督:井上泰治

千吉(中野英雄)/お清(吉野紗香)/佐吉(うえだ峻)/渋田籐右衛門(入川保則)/堺屋徳兵衛(中村方隆)/トメ(和泉ちぬ)/谷口十蔵(南条好輝) 他

人吉に着いた一行。町中が、黄門さまが現われて悪代官を懲らしめてくれると噂で持ちきりということを知り驚く。噂の出所は、なんとよろず屋の千太だというから、これまた千太が一番驚いた。人吉では、代官・渋田籐右衛門がと両替商の堺屋徳兵衛が結託、年貢を増やしたり、運上金を上乗せしたりして人々を苦しめ私腹を肥やしていた。それを利用し、千太の偽者である千吉が、自分を黄門一行一の家来だと偽り、黄門さまへの口利き料を荒稼ぎしているのだった。


仇が教えた命の重さ・鹿児島 (第十四話:H18.1.23放送) ★★★★☆
脚本:横山一真/監督:井上泰治

網野甚内(伊吹吾郎)/橘喜世(高以亜希子)/路之助(浅利陽介)/島貫勘兵衛(浜田晃)/種蔵(中田博久)/篠田屋六右衛門(清郷流号)/多助(竜川剛)/弥兵衛(住吉正博)/幸吉(桑幡壱真) 他

足を滑らせて腰を痛めた黄門さまは、網野甚内という人望厚い医者に診てもらうが、高額な治療費を要求された。だが、網野は貧しい人からは一切金をとらず、また人々のために薬草の研究をしていた。そこへ現れたのが、網野を父の仇と狙う橘姉弟。しかし網野が姉弟の父を斬ったのはやむにやまれぬ事情があった。姉弟は、寝食も忘れて薬草の研究に取り組む網野の姿を見て復讐をやめる。だが、仇討ちに乗じて邪魔な網野を消そうと企む代官らが、復讐をやめた姉弟もろとも網野を葬ろうとする。

久々登場です、伊吹吾郎さん!! さすがに貫禄がありました。もっと伊吹さんの殺陣のシーンが見たかったのですが少なかったのが残念。里見黄門さまとのツーショットもなにげに多かったです。


波瀾万丈!お娟の休日・飫肥 (第十五話:H18.1.30放送) ★★★★☆
脚本:上杉尚祺/監督:岡本さとる

大木八郎(渋谷哲平)/林周庵(島田順司)/田宮凌斎(片桐竜次)/藤野監物(中原丈雄)/藤野蔵人(由地慶伍)/松村礼蔵(潮哲也)/高橋又五郎(大森貴人)/三木広太郎(柴田善行)/杉田屋(野口貴史) 他

黄門さまから休暇をもらったお娟。黄門さまの粋な計らいで、豪勢な宿で贅沢な三日間を過ごす...はずだったお娟だが、一日で飽きてしまった。それどころか、争いに巻き込まれないようにという黄門さまの言いつけを破り、剣術道場の師範・大木八郎と知り合ったことで、結局は剣術指南役を巡る騒動に巻き込まれてしまう。町人に乱暴狼藉を働き、金を巻き上げている、次席家老の息子・藤野蔵人相手に、剣術指南役をかけて闘う八郎。指導するお娟。

由美さんが第16部にかげろうお銀役で登場して、今回が600回目の放送。今回、由美さん七変化。お馴染みの芸者姿に、お女中姿、髪を全部下ろしてくつろぐ姿もなかなかのもの。あと、若侍のような姿が良かった。これまでにあまり見たことのない格好でした。 志乃さんや綾姫様はよくこういう格好してたけど、お新さんやお銀らくの一組はほとんどなかったと思うので必見かも。



鬼と呼ばれた母の涙・延岡 (第十六話:H18.2.6放送) ★★★☆☆
脚本:吉本昌弘/監督:上杉尚祺

お重(野川由美子)/お松(勝野雅奈恵)/太吉(赤塚真人)/大江喜十郎(大林丈史)/湊屋弥一(常泉忠通)/芳蔵(江藤漢斉)/寛次(空田浩志) 他

一行は土地の縁起物「のぼり猿」を作っている太吉と知り合う。太吉は、死んだ息子の嫁・お松と共に仕事に励んでいた。そこへやってきたのが、金貸しのお重。お重は、船奉行・大江喜十郎と組み抜け荷の片棒を担いでいたが、それには赤ん坊の頃に別れた娘を探すためという訳があった。お松がその娘だと知った黄門さま、お重に今までの罪を改めるよう諭す。

珍しく、人が死ぬパターンでした。



その女に飲ませるな!・阿蘇 (第十七話:H18.2.13放送) ★★★☆☆
脚本:横山一真/監督:金鐘守

お国(波乃久里子)/三崎屋重兵衛(河原崎建三)/清助(若林久弥)/飯干玄左衛門(中田浩二)/富田屋(真夏竜) 他




脱藩者は老公に瓜二つ・佐伯 (第十八話:H18.2.20放送) ★★★☆☆
脚本:櫻井康裕/監督:金鐘守



箱入娘と最強の用心棒・中津 (第十九話:H18.2.27放送) ★★★☆☆
脚本:岡本さとる/監督:苫米地祥宏

豊田屋徳二郎(平泉成)/嘉兵衛(不破万作)/根津兵衛(和崎俊哉)/おみつ(秋山莉奈)/荒里四郎兵衛(片岡弘貴)/足立十三郎(香川耕二)/おたね(一紗まひろ) 他

中津に着いた一行。中津では船奉行の根津兵衛が、藩の金を横領し私腹を肥やしていた。折りしも廻船問屋豊田屋と江戸の御用商人・三河屋の縁談が。その縁談が上手くいくと、船奉行の悪事が発覚する恐れがあるため、豊田屋の主人・徳二郎とその娘・おみつを消しにかかる。豊田屋と知り合った一行は、おみつの用心棒に鬼若をつける。中津の悪を退治し、親子のわだかまりを解く黄門さま。

今回は鬼若が主役です。最強の用心棒として活躍。



男意気地の無法松・福岡 (第二十話:H18.3.6放送) ★★★☆☆
脚本:櫻井康裕/監督:金鐘守



ナショナル劇場50周年記念特別企画 2時間SP (H18.3.13放送) ★★★☆☆
八重(岩崎加根子)/鳴神の夜叉王丸(山口馬木也)/美加(瀬戸早妃)/北斗の桔梗(原史奈)/おゆき(水橋貴己)/徳川綱豊(岡本竜汰)/清吉(櫻木健一)/およし(三浦リカ)/作造(佐川満男)/客(角淳一)/五兵衛(松山政路)/阿部(石倉英彦)/太郎吉(鈴木悠貴)/汐見三郎(朝日完記)/松葉太夫(渋谷めぐみ)/茜(酒井美紀)/松助(薗田正美)/垣内六郎(木谷邦臣)/仁助(阿部潮)/安(木下通博)/留(杉山幸晴)/配下(森山陽介)/細川純一(西山清孝)/岩須透(菅原洋美)/用心棒(福本清三)/客(千鳥:大悟・ノブ)/吉崎藍物(有川博)/奥野将藍(内田勝正)/望月左門(津村鷹志)/宗二郎(石山輝夫)/桂昌院(大空眞弓)/おその(柏木由紀子)/村雨(伊藤榮子)/大前屋儀兵衛(石立鉄男)/水城仙右衛門(長谷川哲夫)/新井白石(勝呂誉)/平吉(樋浦勉)/新田正信(沼田爆)/喜志十郎(佐藤仁哉)/宮内源三郎(本宮泰風)/紀伊国屋文左衛門(長門裕之)/大久保勘解由(中山仁)/福留鉄斎(三谷昇)/大熊の岩蔵(三夏紳)/権三(三角八廊)/九兵衛(野口貴史)/喜平次(竜川剛)/石川伝三(高山成夫)/徳川綱教(水野純一)/柳沢吉保(橋爪淳)/徳川綱吉(堤大二郎)/静枝(池内淳子) 他

六代将軍の跡目を巡って。次期将軍候補である甲府藩の藩主・徳川綱豊が、江戸で何者かに狙撃された。紀州の徳川綱教を推す柳沢吉保と甲府の次席家老・大久保勘解の企みによるものだった。綱豊を連れ、甲府へ旅立つ黄門さまだが、道中襲い掛かる刺客の攻撃をかわしながら、様々な事件を解決し悪党を懲らしめていく。まずは、小田原にて不仲になったていた馬子の清吉とおよし夫婦を仲直りさせ、箱根では傾きかけた老舗温泉宿の女将・おそのの宿再建を手伝う。その中で、次期将軍としての自覚を深めていく綱豊。そして、目的地甲府では、大久保勘解が、城代家老に毒を盛って病の床に追い込み、金鉱山を秘かに発掘して、藩の実権を握っていた。

色んな話が凝縮されたSPでしたが、ちょっと多すぎたような気がします... でも綱豊に次期将軍としての自覚を持たせるのがメインなので、色んな話があるのも仕方ない気がしますが、小悪党が多かったf(^_^; 私としては次期将軍跡目争いに重点を置いて、もう少し緊迫感のあるストーリーにして欲しかったです。そして、桔梗再び登場でしたね。夜叉王丸も最後に登場しましたが、至近距離で刀で銃の弾を弾いたのが、今回一番驚きました!! 強すぎです!!