第三十三部

あらすじ 

 水戸の西山荘で晴耕雨読の日々を送る黄門さまの元へ、江戸からの手紙を持って山野辺兵庫がやってきた。そこには駿府の久能山東照宮に神君家康公の亡霊が夜な夜な現れると記されていた。真相を探るために自ら駿府に赴く将軍綱吉を護るべく、黄門さま一行も駿府へと旅立つ。

亡霊騒ぎの裏には、幕府転覆を図る西海屋の企みがあった。豪商西海屋の羽振りのよさはすさまじく、西海屋に金を借りていない大名はいないとまで言われるほどであった。お家騒動の犠牲者で、幕府と綱吉を憎むよう、西海屋に育てられた若者祐馬が、綱吉を暗殺するべく引き金を引こうとする…。

綱吉暗殺を阻止した一行は、西海屋を追って西へ旅立つ。新レギュラーも加わり、1001回目から始まるシリーズ第33部がいよいよスタート!!


レギュラー

水戸光圀 (里見浩太朗)
佐々木助三郎 (原田龍二)
渥美格之進 (合田雅吏)
疾風のお娟 (由美かおる)
風の鬼若 (照英)
アキ (斉藤晶)
よろず屋の千太 (三波豊和)


全話紹介

将軍を狙った男・駿府 (第一話:H16.4.12放送) ★★★☆☆
音楽:木下忠司
 主題歌「あゝ人生に涙あり」
   作詞:山下路夫
   作曲:木下忠司
   唄:原田龍二/合田雅吏
題字:朝比奈宗源
ナレーター:鈴木史朗
脚本:岡本さとる/監督:金鐘守

八重(岩崎加根子)/徳川綱吉(堤大二郎)/工藤祐馬(清水宏次朗)/西海屋甚左衛門(中山仁)/森岡頼母(内田勝正)/藤堂伊予守(中丸新将)/市兵衛(大河内浩)/綾(畑中映里佳)/多江(藤田むつみ)/大木(野口貴史)/侍(藤沢徹衛)/加藤欣之介(高橋弘志)/中野新吾(岡田和範)/屋台の親父(玉生司朗)/山野辺兵庫(丹波哲郎) 他

水戸の西山荘で晴耕雨読の日々を送る黄門さまの元へ、江戸からの手紙を持って山野辺兵庫がやってきた。そこには駿府の久能山東照宮に神君家康公の亡霊が夜な夜な現れると記されていた。真相を探るために、自ら駿府に赴く将軍綱吉を護るべく、黄門さま一行も駿府へと旅立つ。


金貸し泣かせた黄門様・御油 (第二話:H16.4.19放送)
脚本:藤井邦夫/監督:矢田清巳

金五郎(林与一)/大木頼母(栗塚旭)/河合伝八郎(草見潤平)/お糸(安藤希) 他

血も涙もない金貸しの用心棒を買って出た御老公。心優しき娘が見抜いた、因業な男の真の姿、そして秘めた意外な過去とは?東海道は御油の宿場で、借りた金を踏み倒し悪さを企む代官たちをやっつけて、水戸老公が、金を憎んだ男の心を解き放つ/C.A.Lより

録画に失敗してしまいました(・_・、)。。。


亭主オロオロ女の決闘・有松 (第三話:H16.4.26放送) ★★★★☆
脚本:宮川一郎/監督:金鐘守

高野屋新兵衛(河原崎建三)/お政(土田早苗)/お袖(三浦リカ)/新三(草野康太)/千代(坂口理香)/大文字屋仁兵衛(青山良彦)/島田甚之助(伊藤高)/権六(香川耕二)/お滝(飯島順子)他

絞り染めの有松染めが有名な有松に着いた一行。着いた早々、「うわなり打ち」と口々に叫ぶ女達に出くわす。うわなり打ちとは、離婚してすぐに夫が再婚したとき、先妻が後妻に仕返しをする風習だ。先妻のお政、後妻のお袖を応援する女たちも加わって、高野屋を舞台に壮絶な決闘が繰り広げられる。その仲裁に入った一行。高野屋の息子新三の話しによると、新兵衛とお政は共に腕のよい有松絞りの職人なのだが、仕事熱心のあまり、口げんかが絶えず、ついにお政は家を出て行ってしまったというのだ。それに付けこみ、闇で有松絞りをさばいている大文字屋が陣屋代官と結託し、新三を誘拐してお政を脅迫。有松絞りの伝統を守り、夫婦仲も取り持つ。


父のこころ娘知らず・津 (第四話:H16.5.10放送) ★★★☆☆
脚本:岡本さとる/監督:金鐘守

窪田屋惣兵衛(大出俊)/奈津(高松あい)/とめ(大方斐紗子)/奥野将監(沢竜二)/清造(清郷流号)/船戸屋(中村方隆)/香具師(石沢徹)/甲助(伊勢浩二・ブーマー)/乙次(河田貴一・ブーマー)/利助(堀本能礼)/大崎源之丞(白井滋郎)/大倉屋(川上真人)/役人(司裕介)他

伊勢参りの人々で賑わう津に到着した一行。そこで黄門さまは元気な油問屋の娘奈津と知り合う。奈津は父親の窪田屋惣兵衛に縁談をしつこく迫られてうんざりしていたため、惣兵衛を困らせてやろうと狂言誘拐を案じるが、失敗に終わる。一方、廻船問屋の船戸屋は家老奥野と勘定奉行大崎と手を組み、油の扱いを一手に握ろうと、窪田屋取り潰しを企む。惣兵衛の実の娘ではないと知った奈津が、自分のわがままを恥ずかしく思い、父親に恩返しするため、黄門さまと手を組み奮闘。

殺陣のシーンで、「じいさんやるじゃねぇか!!」との甲助の呼びかけに、「少しはな。」と答える黄門さま。少しどころじゃないですf(^_^;


美少女は天才将棋士・亀山 (第五話:H16.5.17放送) ★★★☆☆
脚本:宮川一郎/監督:井上泰治

おとせ(三船美佳)/お幸(斉藤千晃)/ひさご屋清兵衛(長谷川明男)/田原勘太夫(亀石征一郎)/吉住三四郎(阪本浩之)/野崎市兵衛(木村栄)/山本久兵衛(柄沢次郎)/一色秋水(梶本潔)/半兵衛(有島淳平)/与兵衛(大矢敬典)/飯田屋(西園寺章雄) 他

亀山に到着した一行は働き者の娘、おとせと知り合う。おとせは、かつて世話になっていたひさご屋の娘お幸と共に、お幸の父ひさご屋清兵衛の帰りを待ちながら暮らしていた。二人の娘を影ながら支えるのが、勘定方の侍、吉住三四郎。清兵衛とも交流があり、清兵衛の失踪には勘定奉行の公金横領が絡んでいるのではと、密かに探っている。そこへ、清兵衛が亀山に帰ってきたとの噂が…。悪奉行らを懲らしめ、父娘の再会を果たすために人肌ぬぐ黄門さま。

お幸役でアキ役・斉藤晶の姉、斉藤千晃がゲスト出演。


忍びの里宿命の対決・伊賀 (第六話:H16.5.24放送) ★★★☆☆
脚本:岡本さとる/監督:金鎮守

鳴神の夜叉王丸(山口馬木也)/およう(有沢妃呂子)/馬杉左源太(冨家規政)/市兵衛(大河内浩)/久兵衛(松熊信義)/重蔵(沢井小次郎)/おふく(町野あかり)/七介(太田雅之)/道俊(宮本浩光)/蛍火(朱花)/柘植幻一郎(越中晃一)/南雲太兵衛(水上保広)/旅籠の主人(浅田祐二)/馬杉六角(坂東弥十郎)/柘植幻斉(寺田農) 他

病の床にあるアキの祖父、柘植幻斉を見舞うため伊賀の里を訪ねた一行。里の穏やかな様子をみて、これがずっと続くよう想う黄門さま。だが甲賀では、里を追放されていた、亡き頭目の息子である馬杉左源太が帰ってきた。左源太は西海屋とも手を結び、忍びの世界を支配しようと野心を燃やしていた。数十年前、幻斉と甲賀の頭領馬杉六角が和睦を結び、やっと訪れた平和を守るため、夜叉王丸とともに闘う一行、そして伊賀の人々。

今回で夜叉王丸の出生の秘密がわかりました。アキの父であり、柘植幻斉の息子である柘植幻一郎の弟だったのですね〜。つまりはアキのおじさん!?伊賀と甲賀の和睦のため、甲賀の頭目馬杉六角の息子として、左源太の弟として育てられたそうです。


嘘を承知の親孝行・大和郡山(第七話:H16.5.31放送) ★★★★☆
脚本:岡本さとる/監督:井上泰治

さよ(石井トミコ)/儀兵衛(伊吹剛)/元木弥十郎(小林勝彦)/由村大蔵(井上高志)/直助(高井清史)/米造(入江毅)/友吉(稲田龍雄) 他

大和郡山へ到着した一行。別行動のアキと鬼若は、ならず者の儀兵衛一味の争いの現場を目撃し、友吉という男の死をみとる。一方、千太は友吉が落とした守り袋を川で拾い、それを届けるために大和郡山へ入るが、届け先の老婆さよに自分の息子だと勘違いされる。さよの喜ぶ姿に千太は本当の名を告げることができず、息子の友吉になりすます。黄門さまたちも千太の話に合わせ、親孝行に協力することになった。だが命を狙われる千太。黄門さまが守り袋の中を確かめると、観音像が…。これは儀兵衛らが裏取り引きの符丁に使う観音像だった。そしてその取引相手は大和郡山の勘定奉行で、飢饉に供えるための備蓄米を横流しして私腹を肥やそうとしていたのだった。

この回でようやく千太は、ご隠居さんが黄門さまだと知ります。


陰謀暴いた忍ぶ恋・淡路 (第八話:H16.6.7放送) ★★★☆☆
脚本:藤井邦夫/監督:金鐘守

吉村光一郎(増沢望)/早苗(中原果南)/吉村竹蔵(長谷川哲夫)/片平嘉門(中原丈雄)/桑原図書(小沢象)/大崎源之丞(坂田雅彦)/徳兵衛(園田裕久)/住職(久保晶) 他

淡路に着いた一行。途中、淡路人形使いの老人竹蔵が操る人形芝居を見物し、その人形裁きに魅せられる。だが、竹蔵は突然胸をおさえて倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまった。また一行は、普請場で下役人の吉村光一郎と知り合うが、彼が竹蔵の息子であることを知る。実は竹蔵は、普請工事の費用を着服する悪事を暴くため、人形使いに姿を変えて証拠探しの旅に出たのだった。その意思を引き継いだ光一郎を助ける一行。


痛快!チビッコの悪退治・高知 (第九話:H16.6.14放送) ★★★☆☆
脚本:岡本さとる/監督:矢田清巳

半田敬七郎(比留間由哲)/おはる(瑠依)/留吉(奥村公延)/大森典膳(大林丈史)/浦屋茂蔵(図師孝雄)/猫七(薗田正美)/功二郎(大同翔音)/池田仙助(三上市朗)/黒潮の鉄五郎(岩尾正隆)/熊吉(東田達夫)/辰三(北沢光雄)/室戸屋清兵衛(佐藤浩)/おみち(佐藤綾)/吉五郎(吉田晴彦)/清太郎(平井優也) 他

千太の手違いのため高知へ着いてしまった一行。あきれたアキは一人城下をうろつき、室戸屋の功二郎という少年と知り合い、留守番をすることに。高知では廻船問屋の浦屋が舟奉行の大森典膳と結託して密貿易を行なっていた。その密貿易の品物の受け取りをしている黒潮の鉄五郎が、取引のダイヤのイヤリングを片方落としてしまい、功二郎に拾われる。イヤリングを取り返すために、功二郎とアキが留守番をしている室戸屋に忍び込むが散々な目に…。密貿易のことを偶然知り、大森らに命を狙われる浦屋の女中おはると奉行所の役人半田敬七郎を助け、高知の悪を一掃。

泥棒の大親分、雷(いかずち)の光右衛門に化けた里見黄門さま。迫力あります。 BGMがなんか電子音みたいなのばかりで好感もてませんでした。最近は高知に来ても、土佐弁喋ってくれないんですね…ちょっと寂しいです。


やんちゃ姫の姉探し・宇和島 (第十話:H16.6.21放送) ★★★☆☆
脚本:櫻井康裕 監督:矢田清巳

松姫(瀬戸早妃)/おゆき(菅野みずき)/河辺甚左衛門(鈴木瑞穂)/岩島播磨(磯部勉)/杉本主膳(佐藤仁哉)/多々良屋九兵衛(三夏紳)/定吉(生井健夫)/楓(中村千鶴) 他

宇和島へ到着した一行は、異母姉を探しているという宇和島藩の松姫と親しくなった。だが、ようやく探し当てた松姫の姉おゆきは松姫に心を開こうとはしない。言葉ではなく行動で気持ちを伝えるしかないとの黄門さまの言葉に、おゆきが働いている普請工事の現場に飛び込む松姫。だが、普請場では次席家老が私腹を肥やそうと悪事を企ており、松姫の身に危険がせまる。


おっかさんは村の太陽・岩国 (第十一話:H16.6.28放送) ★★★☆☆
脚本:岡本さとる/監督:井上泰治

おかつ(山田邦子)/卯之吉(佐藤琢磨)/おさと(渡辺奈緒子)/横道孫右衛門(滝田裕介)/彦太郎(南条弘二)/中沢権六(草薙良一)/仁兵衛(竜川剛) 他

岩国へ入った一行は、元気のいい織物名人のおかつと知り合う。おかつの家は庄屋で、夫は既に亡くなっており、息子の卯之吉が庄屋の仕事を継いでいた。岩国では紙すきが盛んだが、最近では紙の品定めの基準が厳しくなり紙の値段は下がるばかり。生活の苦しさゆえに、直訴の計画をたてる村人たち。だがおかつは息子を助けないばかりか機織りに熱中し、いつか自分が織った反物を殿様にほめてもらいたいと、夢のようなことを語る。だが、おかつには代官の悪事を暴く秘策があったのだった。

ここんとこ続けて、由美さんのコスプレが多い気がします。今回はチャイナ娘に、前回はすっごく久々のすすけた百姓娘で、前々回はお馴染みなアネサン姿でしたf(^_^;


京娘が秘めた謎!・萩 (第十二話:H16.7.5放送)
脚本:宮川一郎/監督:井上泰治

高野清兵衛(曽我廼家寛太郎)/小夜(芳賀優里亜)/古畑左太郎(石野理央)/古畑左衛門(森次晃嗣)/正木喜左衛門(高野眞二)/榊原治兵衛(原口剛)/石山与兵衛(成瀬正孝) 他

萩へ入った一行。黄門さまは萩焼の名人・古畑左衛門の家にしばらく滞在し、焼き物を習うことになった。左衛門の家で隠れるように暮らしている京娘の小夜。小夜が萩へ来た本当の理由は左衛門も知らないという。藩の材木を横流しし、私腹を肥やす悪奉行らを達を退治する黄門さま。

録画に失敗してしまいました(・_・、)。。。しかしちらっと見ましたが、悪役でお馴染みの高野眞二さん、今回は良い役でしたね。でも白髪でかなりお年を召していました…。


甘ったれ若旦那に喝!・出雲 (第十三話:H16.7.12放送) ★★★☆☆
脚本:櫻井康裕/監督:金鐘守

圭太郎(川崎麻世)/お園(伊藤つかさ)/宇佐野勘解由(近藤洋介)/鳴海屋(二瓶鮫一)/羆の藤造(山本昌平)/寅次(北村晃一)/鮫五郎(石倉英彦)/日下茲靖(庄司永建)/忠兵衛(住吉正博)/寺社町奉行(藤沢徹衛)/屋台の親父(阿木五郎)/お登世(水野久美) 他

出雲に着いた一行。酒に芸者遊び、放蕩三昧の若旦那・圭太郎に出会う。出雲大社の門前町では、次席家老の宇佐野勘解由が鳴海屋と羆の藤造と手を組み、強引な地上げを行なっていた。圭太郎の母お登世は料亭きすぎの女将で、地上げに反対する町衆たちの中心的存在だが、圭太郎の不始末で町衆たちの結束は崩れる。命を賭けて城代への直訴を決めたお登世。母の思いを知り、直訴状を持って城代の屋敷へ走る圭太郎。放蕩息子を立ち直らせ、出雲大社の悪を一掃する黄門さま。

由美さんの仁義をきる姿、久々に拝見しました。


命を賭けたお調子者・米子 (第十四話:H16.7.26放送) ★★★☆☆
脚本:藤井邦夫/監督:金鐘守

綾乃(麻乃佳世)/捨松(西山浩司)/津島監物(常泉忠道)/高岡平八郎(平井真軌)/大竹竜之進(真那胡敬二)/片桐権兵衛(山西道広)/岩井半兵衛(四方堂亘) 他

米子へ向かう一行は、山中の茶屋で休んでいるときに、唐丸籠破りを目にする。だが籠破りは失敗、籠の中の侍を逃がすことはできなかった。実は籠破りをしようとした男、捨松は千太と義兄弟の契りを交わした弟分だった。捨松の恩人である綾乃の夫高岡平八郎が、無実の罪で裁かれるのを知り、綾乃に恩を返そうと唐丸籠破りを企んだのだった。千太も捨松に泣きつかれ、一緒に高岡を救い出す手伝いをすることに。

今回、最後に出てきたシーン。あの建物は、水戸黄門で西山荘として使われている建物では!?と思ったのですが、どうなんでしょう…。遂に千太も一行のお供をすることになりました。


暗雲晴らした鳥取城・鳥取 (第十五話:H16.8.2放送) ★★★☆☆
脚本:岡本さとる/監督:矢田清巳

西海屋甚左衛門(中山仁)/池田綱清(江藤潤)/関田作左衛門(樋浦勉)/市兵衛(大河内浩)/鈴姫(辻えりか)/水川庄太夫(石田登星)/森崎鹿之助(高木博安)/松太郎(豊川栄順) 他

いよいよ旅の目的地、鳥取へ到着した一行。鳥取藩を拠点に密貿易を行い、将軍暗殺、幕府転覆まで企む西海屋。すでに、鳥取藩主までをも幽閉し、影武者までをもたてていた。数々の危機を乗り越え、西海屋の野望を打ち砕く黄門さま。

33部、折り返し地点にやってきました。久々の爆破シーンもあり。


娘を守った幽霊騒動・出石 (第十六話:H16.8.9放送) ★★★☆☆
脚本:横山一真/監督:矢田清巳

沢禅和尚(長門裕之)/三崎屋清右衛門(入川保則)/多賀銀三郎(森章二)/お滝(田京恵)/お稲(櫻井ゆか)/吾助(冷泉公裕)/塩谷時蔵(須藤雅宏)/捨吉(二反田雅澄)/三太(牛丸裕司) 他

出石(いずし)に着いた一行。幽霊が出ると噂の古寺の住職・沢禅和尚と、そこで世話になっている娘お滝と知り合う。幽霊騒動の裏には、代官の多賀に妾になれと付け狙われる村の娘・お稲をかくまうという目的があった。御用商人の三崎屋と手を組み、米の横流しを行なう好色な代官を退治し、村の平和を取り戻す黄門さま。


愛を救った職人魂・山中 (第十七話:H16.8.16放送) ★★★☆☆
脚本:櫻井康裕/監督:井上泰治

庄五郎(阿藤快)/佐吉(宮下直紀)/早苗(今井恵理)/榊勘左衛門(梅野泰靖)/畔倉掃部(浜田晃)/鍛谷喜十郎(片岡弘貴)/河津屋五兵衛(井上博一)/富三(若山騎一郎)/老婆(新海なつ) 他

山中温泉へ到着した一行。為替待ちの助さんを待って山中温泉でくつろぐ一行だが、なかなか到着しない助さん。一方助さんは、旅の風来坊・庄五郎と知り合い、意気投合。飲めや歌えのどんちゃん騒ぎ。宿代として懐から取り出した彫り物の雀は本物さながら、庄五郎に興味を持った黄門さまだった。その山中では、将軍様に献上する彫り物を佐吉・富三の兄弟弟子が競って作っていた。その献上彫り物を利用して、山中塗りなど藩の特産品を横流しし私腹を肥やす次席家老と河津屋らは、城代家老の失脚を企む。兄弟子と競い、親方の娘早苗に想いを寄せる佐吉を、かつての自分を見ているような気持ちになり、助ける庄五郎。

今回、千太の出番はほとんどなかったです。


帰ってきた風の盆・八尾 (第十八話:H16.8.23放送) ★★★☆☆
脚本:宮川一郎・岡本さとる/監督:井上泰治

お美津(濱田万葉)/与七(大沢健)/おせい(押谷かおり)/長吉(有薗芳記)/前田近江守(石田信之)/深田弥十郎(中田浩二)/山崎弥太郎(杜澤たいぶん)/野島屋八右衛門(石山輝夫)/安太郎(辻輝猛)/捨蔵(小宮健吾)/文六(芝本正)/吉田甚助(朝日完記) 他

八尾(やつお)に着いた一行。村の人々は農作物の豊作を願って行われる「風の盆」の練習に精を出していた。指導者のおせいの家にやっかいになることになった黄門さまらは、おせいらが副業として紙すきを行なっている事を知る。だが奉行の山崎と紙問屋・野島屋が不当に値を吊り上げて私腹を肥やしていた。山崎らの悪事を殿様に訴えようと、一年前城下へ向かった踊りの名人・与七が風の盆に帰ってきた。与七や村の人々の願いを殿様に届けるため、黄門さまたちも風の盆に混ざる。


殿が見初めた物売り娘・長岡 (第十九話:H16.8.30放送) ★★★☆☆
脚本:岡本さとる/監督:金鐘守

八重(岩崎加根子)/おちか(小西美帆)/牧野忠辰(桑原和生)/山本勘兵衛(石田太郎)/嘉助(上杉祥三)/松代屋恒兵衛(津村鷹志)/中畑啓之助(野崎海太郎)/おしげ(藤田みどり)/おみね(竹本聡子)/政吉(井之上チャル)/越路屋善兵衛(大竹修造) 他

長岡へ到着した一行。江戸から黄門さまらを追いかけてきた八重と再会した。城下の菜売り娘・おちかは、長岡一の船問屋越路屋の娘だったが、船が沈み家は取り潰し、主は酒に酔って川に落ちて死んだ。だが健気に明るく生きるおちか。そのおちかを、長岡の藩主・牧野忠辰が見初めた。奉行と松代屋が組んだ越路屋取り潰しの陰謀を暴き、若い二人を結ぶ黄門さま。

八重さん、久々に登場。一行に加わります。今回は水戸黄門版シンデレラでした。走れメロスと、ロミオとジュリエットは結構あるけど、シンデレラはあまり見たことないかも…。


地獄酒場は金山の入口・佐渡 (第二十話:H16.9.6放送) ★★★☆☆
脚本:横山一真/監督:金鐘守

八重(岩崎加根子)/お七(冨樫真)/種五郎(三角八廊)/大間垣甚右衛門(和崎俊哉)/時村時蔵(蟷螂襲)/半次郎(布施明) 他

佐渡へ渡った一行。途中,歌の上手い旅の遊び人・半次郎と知り合ったが彼の正体はなんと隠密。隠し間歩の存在を暴くため佐渡へ来た。隠し鉱脈を発掘し私服を肥やす佐渡奉行らの悪事を暴き,半次郎を助ける黄門さま。



男意気地の恩返し・村上 (第二十一話:H16.9.13放送) ★★★☆☆
脚本:藤井邦夫/監督:上杉尚祺

八重(岩崎加根子)/清次(畑山隆則)/ゆり(小林綾子)/三枝嘉門(有川博)/桑島外記(黒部進)/湊屋甚兵衛(松野健一)/藤助(鈴木一功)/和泉屋(はりた照久)/加賀屋(波多野博)/重役(笹木俊志) 他

村上に着いた一行は、三面川(みおもてがわ)に遡上する鮭を扱う入札を巡り、不正が行われていることを知る。勘定奉行と湊屋が結託、入札の値を思いのままにし、鮭の扱いを独占していた。それに立ち向かおうとする老舗の和泉屋の娘ゆり。かつては鮭を扱っていたが、湊屋らに陥れられ店は落ちぶれていた。和泉屋で働いており、鮭に関してはプロ級の清次も帰ってきた。黄門さまの説得により、清次はゆりととも入札することになるが、金が足りない。黄門さまらも金策に走る。



大対決!八百八町は日本晴れ (第二十二話:H16.9.20放送) ★★★★☆
脚本:岡本さとる/監督:井上泰治

八重(岩崎加根子)/鳴神の夜叉王丸(山口馬木也)/柳沢吉保(橋爪淳)/徳川綱吉(堤大二郎)/棗(華原朋美)/北条右京之介(平岳大)/古頭拓馬(高杉瑞穂)/横溝備後守(西田健)/馬渕監物(隆大介)/脇坂大蔵(藤堂新二)/氏木将監(佐藤仁哉)/黒崎又兵衛(加納竜)/久保新兵衛(うえだ峻)/とよ(朝加真由美)/六兵衛(車だん吉)/こみち(神園さやか)/折平(広瀬義宣)/三日月の半兵衛(次朗)/胴元(滝譲二)/おけい(MEGUMI)/こずえ(SAYAKA)/南野吉之助(片桐竜次)/阿部六郎(由地慶伍)/島木平太(藤田哲也)/高原新吾(羽柴誠)/水間屋平兵衛(潮哲也)/芳秋(大島宇三郎)/清水(香川耕二)/仁岡(石倉英彦)/小田切土佐守(片岡愛之助)/菱川師宣(佐川満男)/山野辺兵庫(丹波哲郎) 他

諸国漫遊の旅を終え、江戸へ帰ってきた一行。江戸では馬渕監物を師範とする馬渕道場の門弟たちが乱暴狼藉の限りをつくしていた。また商家へ押し入り、一家を惨殺するなど、残忍な手口の強盗団も出没。馬渕道場と強盗団とがつながりがあることを突き止める黄門さま。強盗団の頭領は馬渕であった。そして、柳沢吉保の後押しを得ている、幕府の若年寄・横溝備後守と馬渕のつながりも明らかになった。馬渕を探る、北町奉行の密命を受けた女剣士・棗や、馬渕を仇と狙う水芸の娘・こずえらを助け、江戸の悪を一掃する黄門さま。

最終回は2時間スペシャル。ゲスト陣も豪華で華やかです。