第三十二部

あらすじ 

江戸の水戸藩上屋敷はおおわらわ。光圀の孫、菊千代の成長を祝う儀式が行われていたのだ。久々に江戸へ出た助さん格さんは祭りで賑わう湯島天神へ来た。そこで助けた娘は,なんと将軍様の養女松姫。加賀藩の若殿との縁談が進んでおり,それがイヤで気分転換に外へ飛び出したという。姫を襲った覆面男たちの後を追ったお娟は,彼らが加賀藩の下屋敷へ入ったのを目撃した。一方,お忍びで吉原へ出掛けた黄門さまと将軍綱吉は,そこで加賀友禅をめぐる謎にぶつかる。江戸では急に手に入らなくなった加賀友禅だが,吉原の高尾太夫へは加賀藩の勘定方大橋典膳から加賀友禅が大量に送られているという。

加賀藩,そして加賀友禅をめぐる黒い影,加賀百万石にたちこめる不穏な動き。お家騒動勃発か!?
将軍綱吉の頼みにより,加賀へ旅立つお馴染みの一行。

五代目里見黄門で送る第三十二部。新助格を従え,いよいよ始まりました!!通算放送回数983回からスタートする今シリーズは、いよいよ放送回数1000回に突入する。


レギュラー

水戸光圀 (里見浩太朗)
佐々木助三郎 (原田龍二)
渥美格之進 (合田雅吏)
疾風のお娟 (由美かおる)
八重 (岩崎加根子)
風の鬼若 (照英)
アキ (斉藤晶)


全話紹介

百万石への旅立ち・江戸 (第一話:H15.7.28放送) ★★★★☆
音楽:木下忠司
 主題歌「あゝ人生に涙あり」
   作詞:山下路夫
   作曲:木下忠司
   唄:橋幸夫/西郷輝彦/舟木一夫
題字:朝比奈宗源
ナレーター:鈴木史朗
脚本:宮川一郎/監督:矢田清巳

鳴神の夜叉王丸(山口馬木也)/松姫(佐藤江梨子)/忠八(山下規介)/奈津(小西美帆)/沢田清五郎(平井真軌)/大橋典膳(亀石征一郎)/高尾太夫(立原麻衣)/加代(佐藤友紀)/源次(岩尾正隆)/徳川綱吉(堤大二郎)/山野辺兵庫(丹波哲郎) 他

将軍様の養女松姫がさらわれた。背後には,加賀百万石の跡目騒動が絡んでいる様子。加賀へ向けて旅立つ一行。宿命の対決,鬼若vs夜叉王丸の決着もつかず,道中命を狙われる危機も!?


妹想いの風来坊・安中 (第二話:H15.8.4放送) ★★★☆☆ 
脚本:岡本さとる/監督:矢田清巳

辰次郎(薬師寺保栄)/おちか(遠野凪子)/平作(曽我廼屋文童)/平山九郎兵衛(立川三貴)/治兵衛(中村孝雄)/源三(二瓶鮫一)/三太郎(石井英明)/奥田荘次郎(野口貴史)他

安中へ入った一行は「上州屋」という宿に世話になることに。一方助さんは,威勢のいい若者辰二郎と知り合う。一行が待つ宿へ,辰二郎共々到着した助さん。だが,辰二郎はソワソワ。実は上州屋は辰二郎の実家で,一年前,妹を守るため喧嘩をして町を追放されていたのであった。久しぶりに戻った実家だが,様子がおかしい。辰二郎の妹おちかに,夢見屋の息子三太郎がしつこく言い寄っていたのだ。しかも夢見屋は,上州屋を乗っ取ろうと罠をしかけていた。妹と父を助けるため,辰次郎が奮起するが…。


おらが蕎麦は日本一・小諸 (第三話:H15.8.11放送) ★★★☆☆ 
脚本:大西信行/監督:井上泰治

六助(高岡建治)/おその(三浦リカ)/柿田七兵衛(沼田爆)/松平乗紀(本宮泰風)/塚原軍太夫(草薙良一)/馬場一平(草見潤平)/万兵衛(大河内浩)/柿田七之助(三浦春馬)/おたつ(斉藤レイ)/よし(志乃原良子)/角倉五郎兵衛(酒井高陽) 他

小諸に着いた黄門さま一行。松平のお殿様ご推薦と看板に銘打つ満月楼で蕎麦料理を食べた一行だが,その蕎麦のまずいことまずいこと。だが近所でみつけた信濃庵は,うまくて安い,まさに小諸一の蕎麦。翌日,再び信濃庵の蕎麦に舌鼓をうっていた一行,そこへ弟子入りしたいと侍の子が入ってきた。弟子入りを許すかわりに,殿様を信濃庵に連れてくることを約束させた黄門様,その策は一体?

信濃庵の女房役でゲスト出演の三浦リカさん。水戸黄門女性ゲストとして最多登場の31回!!


響け!汗と涙の御諏訪太鼓・諏訪 (第四話:H15.8.18放送) ★★★☆☆ 
脚本:岡本さとる/監督:金鐘守

前川伊織(田中健)/巳之吉(林泰文)/おみつ(濱田万葉)/諏訪忠晴(石田信之)/笹兵衛(住吉正博)/望月作左衛門(青山良彦)/成瀬千右衛門(坂田雅彦)/平八(石沢徹)/望月武之助(羽柴誠)/太助(高井清史) 他

諏訪へ到着した一行は,新田の開墾に励む人々を目にした。村の人々は,仕事が終わってから諏訪太鼓の稽古を熱心に行っていた。近々,殿様に披露する諏訪太鼓の腕比べが行われるとのこと。練習にも熱の入る村の人々。だが,その裏で暗躍する悪人たち。年貢米の横流しを企む郡奉行らを懲らしめる黄門さま。


記憶を消した若き妻・妻籠 (第五話:H15.8.25放送) ★★★★☆ 
脚本:藤井邦夫/監督:井上泰治

山田新兵衛(秋野太作)/蛍(嘉門洋子)/成瀬隼人正(高野真二)/岩城左馬之助(田中隆三)/源内(須藤雅宏)/おはな(及川亜里紗) 他

木曽へやって来た一行は,盗賊に襲われている山林方の役人,山田新兵衛を助ける。家まで送ったところ,出てきたのは若く美しい女,蛍。なんと新兵衛の妻で,一行は驚く。蛍は五年前に山中で気を失っているところを新兵衛に助けられたという。その時蛍は記憶を失っていた。だが蛍の記憶は戻っていた。彼女は忍びだった…。一方,藩の木々が盗賊により被害を受けていたのだが,実は木曽の代官が盗賊と繋がっていた。捕らわれた新兵衛。彼を助けるために,蛍は単身代官所へ。


肝っ玉女将と意地比べ・高山 (第六話:H15.9.1放送) ★★★★☆ 
脚本:大西信行/監督:金鐘守

おこと(浅利香津代)/彦太郎(若林久弥)/おしの(高松あい)/権堂瀬左衛門(森次晃嗣)/津上屋総兵衛(磯部勉)/八尾辰(うえだ峻)/おかめ(飯島順子) 他

高山へ到着した一行は,入った旅篭で,テキパキと指示を出す肝っ玉女将に出会う。旅篭の女将と思いきや,その旅篭にお金を貸している雑穀問屋近江屋の女将おことだという。おことは息子の彦太郎を高山一の商人にしようと,厳しく指導していた。だが彦太郎には恋仲のおしのがいた。おことに反対されるため,駆け落ちしようとも考えているのだが…。一方,町奉行を訪ねた江戸の商人津上屋は,つむじ風の総兵衛と二つ名の盗賊の頭。彦太郎に大きな商いをしようと誘うが,断られ,八重とおことをかどわかす。盗賊を退治し,親子の仲,恋仲の二人の仲も取り持つ黄門さま。

森次さんが悪人!?かと思いきや,なんとも憎めない悪人でした…/意地比べとあったので,黄門さまと女将の意地比べと思いきや,八重さんと女将,熟女同士の意地比べ/最後の鬼若は一体…!?肉体美披露!?


臆病風を吹っ飛ばせ!・高岡 (第七話:H15.9.8放送) ★★★☆☆ 
脚本:藤井邦夫/監督:矢田清巳

立花慎之介(草野康太)/大森屋彦兵衛(伊吹剛)/由里(北原佐和子)/般若の弥平次(北村晃一)/山崎総十郎(石倉英彦)/今田敬之進(青井敏之)/酒井主膳(林与一) 他

加賀目前,高岡に到着した黄門さま一行。道中,足を怪我した若侍立花慎之介と知り合った。慎之介の上司,筆頭与力の酒井主膳は慎之介のみならず部下の若侍たちを私用でいいように使っていた。また商人たちに賄賂を強要,私腹を肥やしていた。ふがいない弟にやきもきする姉由里の頼みで,黄門さまは慎之介をさとそうとするのだが,相変わらず臆病な慎之介…。偶然にも酒井主膳らの悪巧みを目撃し,証拠まで掴んでしまった慎之介に勇気は出るのか!?

悪与力役で林与一さんが悪役初挑戦。


決戦!加賀百万石・能登山 (第八話:H15.9.22放送) ★★★★☆ 
脚本:宮川一郎・岡本さとる/監督:金鐘守

鳴神の夜叉王丸(山口馬木也)/由紀(藤谷美紀)/林田弥左衛門(神山繁)/酒井忠八郎(山下規介)/加代(佐藤友紀)/芳次郎(岡野進一郎)/栗山膳太夫(辻萬長)/前田綱紀(下塚誠)/源光(中田浩二)/お美代の方(日下由美)/お藤の方(大竹一重)/久野逸平(加藤大治郎)/石田甚之助(西岡竜一朗)/井坂源内(岡本光太郎)/土方勘兵衛(新納敏正)//寺田兵次郎(伊庭剛)/一角坊(木下通博)/雨月坊(中村健人)/海王坊(辻本一樹)/小浪(塩崎綾)/山口華風(若林豪)/明芳院(淡島千景) 他

金沢に到着した一行。金沢では病弱の当主、前田綱紀の後継ぎを巡り、次席家老の栗山膳太と城代家老の林田弥左衛門の二手に分かれ、激しい争いが起こっていた。だが、側室お美代の方の子、鶴千代を世継ぎにと推す栗山の勢いは強く、林田は蟄居謹慎の身となる。一方、父親である綱紀を見舞うため加賀へ向かう、本来の世継ぎ吉徳と、綱紀の母で黄門さまの姉である明芳院。二人を亡き者にしようと企む栗山は、刺客を差し向ける。鬼若を生涯の好敵手と狙う鳴神の夜叉王丸も現れ、激しい闘いが…果たして黄門さまは金沢の世継ぎ争いを解決できるのか!?

水戸黄門、秋の2時間スペシャルとして放送されました。


助さんの相棒は娘スリ・高岡 (第九話:H15.10.13放送)  
脚本:藤井邦夫/監督:矢田清巳

おさと(田川恵理)/七五郎(江良潤)/おみね(藤田みどり)/直太郎(新田純一)/源蔵(頭師孝雄)/沢井林之介(石山律雄)/長兵衛(坂上二郎) 他

助さんが道中知り合ったのは娘スリのおさと。おさとはスリから足を洗おうとしており,親方の七五郎たちに執拗に追いかけられていた。そして黄門さまらが出会ったのは廻船問屋「浜田屋」の主人長兵衛。長兵衛は後継者を誰にしようか悩んでいた。これといった者がおらず,黄門さまに助言を求める。一方,商人らの運上金を値上げして私腹を肥やそうとする郡奉行らが浜田屋に罠をしかけた。浜田屋で働くことになったおさとが長兵衛のために,スリの腕を活かして悪事の証拠を掴もうとするが…。

録画に失敗してしまいました(・_・、)。。。★何個ぐらいの面白さだったのかな…。


女黄門様は初恋の人・鶴岡 (第十話:H15.10.20放送) ★★★☆☆ 
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脚本:藤井邦夫/監督:井上泰治

風斉(長谷川明男)/河辺頼母(中田博久)/西国屋彦兵衛(常泉忠道)/乾半蔵(片岡弘貴)/小春(山吹恭子)/千夏(岳美)/翆光院(水谷八重子)他

鶴岡へ入った一行だが,助格とケンカをし,一人歩きする黄門さま。難儀に陥った黄門さまを助けてくれたのが,鶴岡藩藩主の祖母である翆光院。彼女は共の小春,千夏をつれお忍びで城下を歩き,役人らの横暴な振る舞いを正していた。まるで女版黄門さまのような,翆光院。だが,次席家老の河辺は,廻船問屋の西国屋と手を組み密貿易を行い私腹を肥やしていた。なんとか悪事を暴き,もとの穏やかな鶴岡藩にしたいと願う翆光院だが,公儀の隠密が密貿易を疑い藩内に侵入。実はその公儀隠密は翆光院の幼馴染であった…。


紅花咲かせた豪傑女医・山形 (第十一話:H15.10.27放送) ★★★☆☆  
脚本:宮川一郎/監督:井上泰治

およう(田京恵)/市之助(石橋保)/井筒屋清兵衛(長谷川哲夫)/島野吉蔵(伊藤高)/松平忠雅(片山右京)/お杏(赤木春恵)他

山形へ入った一行。助さんが突然腹痛を起こし,近くの医者お杏を訪ねる。手遅れだの体がなまってるからだのと散々言われる助さん。だが口は悪いが腕はいいと,黄門さまはお杏に感心する。その後,紅花の染物をぜひ見たいと思っていた黄門さまは,井筒屋を訪れ仕事場を案内してもらう。そこにいた染物職人の市之助は,あのお杏の息子だった。医者の仕事をついでもらいたいと思っていたお杏。だが市之助は京都へ医学を学びにいったものの,染物職人になって戻ってきた。井筒屋の娘おように想いを寄せる市之助。身分が違うと反対するお杏。おようを自分の後添えにしたいと強引に迫る勘定方島野の企みを暴き,二人の仲を,そして親子の仲も取り持つ黄門さま。

レーシングドライバーの片山右京さんが,お殿様役で出演。でもお殿様ぽかったですよ!!


奉公先は子だくさん・仙台 (第十二話:H15.11.3放送) ★★★★☆ 
脚本:岡本さとる/監督:矢田清巳

良江(島崎和歌子)/太田鉄之介(寺泉憲)/万代右京亮(有川博)/原頼母(山西道広)/田島久右衛門(木谷邦臣)/市(柊瑠美)/主税(田辺李正)/律(木村舞香)/隼人(小阪風夏)/花(木下百香)/久保市兵衛(吉岡博也)/嘉吉(多賀勝一)/仁吉(山本武将) 他

仙台へ到着した一行。道中知り合った明るい娘良江は,太田家という子沢山の侍の家で女中として働くことになっており,黄門さまが後見人に。だが,その家に勤めた女中はすぐやめてしまうという話を聞く。家に,亡くなった母親以外の女が入ることを嫌う子どもらが様々な悪戯をしかけてくるというのだ。だがそんな悪戯にいっこうにひるまない良江は次第に子どもらの信用を得ていく。一方,太田家の主である鉄之介は,上司の悪事を暴こうと証拠集めに奔走していた。尊敬していた奉行にまで裏切られ,鉄之介,子どもらの命が危ない!!


赤ん坊背負った仇討ち・白石 (第十三話:H15.11.10放送) ★★★☆☆ 
脚本:大西信行/監督:矢田清巳

鏑木菊之進(飯田基祐)/萩(若林志穂)/鬼頭源八郎(成瀬正孝)/黒田五左衛門(原口剛) 他

白石に到着した一行は,小さなほこらに置かれた赤ん坊を見つける。お腹が空いて泣く赤ん坊に一同はホトホト困り果てるが,そこへ乳を欲しがって泣く赤子の噂を聞いたといって,武家の女,萩が訪ねてきた。赤ん坊を連れて散歩していた一行は,子どもの父だと名乗る男鏑木菊之進と出会う。菊之進は,父親の仇,鬼頭源八郎を妻子と一緒に旅をしながら探しているという。だが,菊之進に呆れた妻は,彼と子どもを残して里へ帰ってしまったというが,黄門さまには何か心当たりが…。萩は実は菊之進の妻の百合だったのだ。家族の絆を取り戻し,仇を討つために黄門さまが一肌脱ぐ。


浪花娘の母恋一直線・二本松 (第十四話:H15.11.17放送) ★★★☆☆ 
脚本:櫻井康裕/監督:金鐘守

おはな(山田花子)/おとせ(芦川よしみ)/榎本弥左衛門(佐竹明夫)/荒木田監物(内藤勝正)/徳造(早川純一)/金山藤兵衛(南条弘二)/大槻屋(中村方隆)/お菊(上良早紀)/千次郎(進藤健太郎)/座頭(白川浩二郎)他

二本松へ到着した一行は,幼い頃に別れた母を探す浪花の元気娘おはなと知り合う。格さんが夫のふりをしておはなの母親探しを手伝うことになった。紙問屋の松川屋に世話になりながら母親を探すが,手がかりはなく…。一方,二本松の名産である紙の種紙を水戸に持ちかえりたいと思う黄門さまだが,種紙の横流しをし私腹を肥やしている次席家老ら一味の存在を知る。世話になった松川屋の女将に恩を感じて,おはなはおとせの義理の娘お菊のわがままを正し,次席家老らの悪事の証拠を掴もうと奮闘する。

今日は鬼若とアキちゃんの活躍少なかったです…花子さんの素朴な演技がなかなかジーンときました。娘さんなのに,あんなに殴られたのは,お銀の拷問シーンを除いて水戸黄門史上初なのでは!?


おいらの馬は日本一・三春(第十五話:H15.11.24放送) ★★★★☆
脚本:岡本さとる・鈴木則文/監督:金鐘守

田代庄五郎(荻島眞一)/おはる(市川亜沙美)/太吉(森田直幸)/善七(江藤潤)/稲垣蔵人(小沢象)/源兵衛(三夏紳)/甚五郎(新海丈夫)/岡崎(石倉英彦)/吉本(峰蘭太郎)他

三春へ到着した一行は,少年太吉と知り会う。太吉が世話をしている馬のテツは,名馬中の名馬。三春では近々馬市が開かれることになっており,太吉と姉のおはるは,テツが高値で売れるのではと期待する。だが,テツに目をつけた馬奉行の稲垣は,テツを安く買取ろうとする。一方,さる大名のために名馬を探している,田代という侍と知り合った一行。田代はテツに惚れこみ,大金で買いたいという。それを知った稲垣らは,テツが盗まれた馬だと言いがかりをつけ,太吉からテツを取り上げようとする。


開かずの鍵が解いた謎・白河 (第十六話:H15.12.1放送) ★★★☆☆ 
脚本:岡本さとる/監督:矢田清巳

早川染也(竜小太郎)/由五郎(赤塚真人)/早川染之丞(芦屋小雁)/おかち(始澤文美子)/三原主膳(大林丈史)/後藤希六(大村波彦)/吉村兵助(夏那胡敬二)/石神勘五郎(井上茂)/安藤(司裕介)/喜助(小野伸也)/松助(青井稔幸) 他

白河へ着いた一行。お娟は道中立寄った芝居小屋で,女形の早川染也と知り合う。一方,黄門さまらは,錠前師の由五郎とその娘おかちと知り合う。由五郎は染也の父親で,錠前師にならず役者になった染也のことを快く思っておらず,染也の芝居は見ないと頑固に拒み続ける。御蔵番の侍が殺される現場を目撃したアキらは,勘定奉行らが藩の金を横領して私腹を肥やしていた事実を突き止める。その証拠の裏帳簿を巡り起こった御蔵番の殺害。裏帳簿は開かずの鍵に厳重に守られた鉄の箱に隠されてあった。由五郎に密かに開けさせようとした勘定奉行らは,口封じのため由五郎を襲うが,間一髪のところを鬼若らに助けられる。怪我をした由五郎のかわりに,染也が鍵開けに挑む。黄門さまらは,果たして裏帳簿を手に入れることができるのか!?


老公を叱った娘漁師・磐城 (第十七話:H15.12.8放送) ★★★☆☆ 
脚本:櫻井康裕/監督:矢田清巳

八重(岩崎加根子)/徳川綱吉(堤大二郎)/お久美(小高早紀)/若月誠四郎(嘉島典俊)/村上和高(堀内正美)/瀬戸清左衛門(滝田裕介)/大隅主膳(沢竜二)/野川幾造(佐藤仁哉)/万田(岩尾正隆)/金井(木下通博)/用人(笹木俊志)/山野辺兵庫(丹波哲郎) 他

磐城に着いた一行。小名浜で日本一のやなぎかれいの干物を作る娘がいるとき聞き,訪ねる黄門さま。そこでうっかり漁で使う網に腰掛けた黄門さまは,娘お久美にこっぴどく叱られた。お久美は,漁で親を亡くし孤児になった子ども達と一緒に暮らしていた。一行はお久美らの家に世話になることに。一方,鬼若とアキは,峠道で鉄砲で撃たれ怪我を負った若侍,若月を助ける。お久美の懸命な介護で若月は一命を取りとめるが,若月は訳を話そうとしない。黄門さまはお娟に命じ,次席家老と代官が結託し,人々が収める上納金を横流しして私腹を肥やしていたことを付き止める。若月は筆頭家老の命により,次席家老らの悪事の証拠を掴み,殿様の前で行われる評定の席に持って行こうとしていたのだった。

今回が放送999回目。来週の放送で1000回を迎える。